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Web展示会 安田食品工業「大豆MeatをのっけてEat!」

味付けのプロ=佃煮メーカーが大豆ミートに挑戦!

 安田食品工業株式会社(秋長健一社長、香川県小豆郡小豆島町)は、大豆ミート商品や、海苔佃煮初の機能性表示食品「おなかの調子を整えるのり佃煮」などで健康訴求の商品を続々と投入している。
 動物由来原料不使用の「大豆MeatをのっけてEat!」はカレー味、餃子味、ハンバーグ味の3種類。健康的な大豆タンパクを瓶から取り出してかけるだけで摂れることから、食べ盛りの小学生~高校生をターゲットとした。香川県産にんにくや黒胡椒などを使うことで、本物の肉にも劣らない、若者に好まれるパンチのある味わいを目指した。
 袋入りの「畑のお肉 ライクミート」シリーズは、トマトチーズ味、カレー味、しょうが焼き味の3種類がある。多くの大豆ミートがそぼろ状である中、こちらはゴロッとした肉を再現しているので食べ応え十分だ。

佃煮メーカー=味付けのプロの技術で 
大豆ミートはまだ青臭さがある商品も多いが、同社の商品はひと味違う。 
小豆島は約400年前に醤油醸造が始まって以来「醤の郷」として知られている。今も長期熟成させて造る本物の醤油を使い、同社は佃煮を作り続けている。食材にじっくりと炊き込み、味を浸透させることに長けた佃煮メーカーは、まさに味付けのプロフェッショナルといえる存在だ。
おなかの調子を整えるのり佃煮
「おなかの調子を整える」で機能性表示
 「おなかの調子を整えるのり佃煮」は、腸内でビフィズス菌を増やし、おなかの調子を整え便通を改善する「難消化性デキストリン(食物繊維)」を配合した。免疫力強化やダイエット効果が注目される腸活ニーズを狙っていく。
 味の面にもこだわり、海苔は瀬戸内海産を、醤油は小豆島で醸造されたものだけを使用する。また食塩30%カットの減塩タイプ(同社比)で、調味料(アミノ酸)・着色料・保存料は使用していない。
 種々の調査で、弁当を手作りする目的として「健康のため」は上位常連になっている。健康的な海苔佃煮を、継続しやすい手軽な弁当のお供として提案していく。市販用が8袋入、業務用は40袋入。
 この他、同社では鉄入りやカルシウム入りの佃煮など、健康的な商品を多数揃えている。

「小豆島で一番一番給料の高い会社」目指す

秋長社長
 昨年4月より安田食品工業株式会社の社長に就任した秋長健一氏は、「小豆島で一番給料の高い会社」を目指すと明言。売上拡大を実現するための業務効率化や営業強化に取り組んでいる。
 昨年12月の決算では、売上高前年比106・5%を達成した。「社員の頑張りもあり、通販会社との取引進行や土産品のOEM製造の回復が貢献した」と話す。
 売上拡大のために重視しているのが業務効率化だ。部署ごと、工場ごとに繁忙期と閑散期にズレがあるのを平準化するよう助け合う「分業の協業」の推進や、動線の見直しを進めた。効率化により現状の人員数でこなせる仕事量が増え、商品品質向上や、営業面の強化に繋げてきた。
 商品面では機能性表示食品や大豆ミートなど、健康性に焦点を当てた商品群を発信してきた。
焼きばらのり
小豆島産 初摘み生のり佃煮
 また毎年12月~1月に採れる瀬戸内海産海苔だけを使用する「小豆島産 初摘み生のり佃煮」をそのストーリー性とともに販売するなど、既存商品の強化にも取り組んだ。
 同社では珍しい乾物商材「焼きばらのり」の販売も開始した。「汐吹昆布や塩昆布茶を販売しているので乾物売場とのパイプはあった。大豆ミートもそうだが、佃煮の殻を破り、使える技術やコネクションは全部使わなければ」と秋長社長は言う。
 コスト削減については、環境負荷低減と一体で推進している。段ボールの肉厚の調整や、食品ロス抑制など順次進めているところだ。

安田食品工業ホームページ http://yasudanotukudani.com/

【2023(令和5)年2月11日第5119号11面】
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