<企業紹介> 野崎漬物
野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎市)は、沢庵、高菜をはじめ各種漬物及び鶏の炭火焼、冷や汁など惣菜製品を製造する総合食品メーカー。また九州一円をカバーするベンダーとしても、九州屈指の規模を誇っている。
「環境」「地域」「自然」「技術」「安心」―。5つのキーワードをベースに、時代のおいしさを追求する。本物のおいしさを求める一人ひとりの食生活を見つめながら、より満足のある新しい食文化を創造し続ける。従業員の「人」を育てる福利厚生事業、小学生の工場見学を受け入れる「食育」、また「健全な食生活は健全な肉体から」と、ソフトボール、ミニバレーボール、リトルシニア野球など、各種青少年スポーツへの協賛事業も行っており、地元への貢献度・知名度は高い。関連会社の「一ツ葉フーズ」では、鶏炭火焼きやおせち料理など惣菜の製造・販売、持ち帰り弁当のほっかほっか亭宮崎地区本部など、多角的に事業展開している。
「みやざきFOOD AWARD」審査員賞 受賞
野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎県宮崎市)は、グループ会社の株式会社一ツ葉フーズ(同)が製造する「鶏炭火焼せんべい」が、「みやざきFOOD AWARD2022」(主催:宮崎県)で、全日空商事株式会社審査員賞を受賞した。
「みやざきFOOD AWARD」は、県内の優れた食材を用いて作られた新商品を県内外の食の専門家が審査・表彰をするイベント。審査企業は全日空商事の他、宮崎空港ビル株式会社、株式会社ハツトリー(スーパーマーケット)、株式会社京阪百貨店など8社。
「鶏炭火焼せんべい」は、一ツ葉フーズが製造している鶏の炭火焼の肉が20%含有している。手焼きする鶏の炭火焼き製造過程で出る端肉の部分を、ギュッとプレス。旨味を閉じ込めてからパリッと香ばしいせんべいに手焼きで仕上げる、W手焼き製法のせんべいである。一口食べると鶏の炭火焼きの風味が口の中いっぱいに広がる。お菓子としても、焼酎のおつまみにも最適な一品である。そのユニークさと品質の高さが、今回の受賞につながったといえる。
現在、野崎漬物オンラインショップでテスト販売中。野﨑社長は「コロナが落ち着き、観光客が戻ってくる頃には本格販売したい」と語っている。
【2022(令和4)年4月11日第5090号14面】
野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎県宮崎市)は、グループ会社の株式会社一ツ葉フーズ(同)が製造する「鶏炭火焼せんべい」が、「みやざきFOOD AWARD2022」(主催:宮崎県)で、全日空商事株式会社審査員賞を受賞した。
「みやざきFOOD AWARD」は、県内の優れた食材を用いて作られた新商品を県内外の食の専門家が審査・表彰をするイベント。審査企業は全日空商事の他、宮崎空港ビル株式会社、株式会社ハツトリー(スーパーマーケット)、株式会社京阪百貨店など8社。
「鶏炭火焼せんべい」は、一ツ葉フーズが製造している鶏の炭火焼の肉が20%含有している。手焼きする鶏の炭火焼き製造過程で出る端肉の部分を、ギュッとプレス。旨味を閉じ込めてからパリッと香ばしいせんべいに手焼きで仕上げる、W手焼き製法のせんべいである。一口食べると鶏の炭火焼きの風味が口の中いっぱいに広がる。お菓子としても、焼酎のおつまみにも最適な一品である。そのユニークさと品質の高さが、今回の受賞につながったといえる。
現在、野崎漬物オンラインショップでテスト販売中。野﨑社長は「コロナが落ち着き、観光客が戻ってくる頃には本格販売したい」と語っている。
【2022(令和4)年4月11日第5090号14面】
<オススメ商品>「漬物屋が本気でつくったぬか漬けのもと」
同社が満を持して発売したのが「漬物屋が本気でつくったぬか漬けのもと」(180g)である。本製品はチューブ状の容器で、ぬかが簡単に絞り出せる。2021年2月に宮崎県内限定で先行販売し、4月からは新デザインで全国発売した。
塗って・包んで・寝かせるだけ! ぬか床の管理いらずで胡瓜なら8時間、にんじんやアボカドなら24時間で簡単にできるのが特徴。さらに使い切りなので野菜だけでなく、お肉にも使える。
昔は、家庭にぬか床があり自然に漬物に触れる習慣があった。しかし、時代の流れで家庭からはぬか床がなくなり、漬物はスーパーで購入する物に変わった。食事の多様化と共に多くの食品があふれ、漬物への意識が薄くなっている。
塗って・包んで・寝かせるだけ! ぬか床の管理いらずで胡瓜なら8時間、にんじんやアボカドなら24時間で簡単にできるのが特徴。さらに使い切りなので野菜だけでなく、お肉にも使える。
昔は、家庭にぬか床があり自然に漬物に触れる習慣があった。しかし、時代の流れで家庭からはぬか床がなくなり、漬物はスーパーで購入する物に変わった。食事の多様化と共に多くの食品があふれ、漬物への意識が薄くなっている。
時代とともに薄れていく漬物文化の中、ぬか床を維持管理するのは、一部のヘビーユーザーに限られている。しかし、このぬか漬けチューブであれば、食べたい時に食べたいだけ作ることができる。
同社の野﨑偉世社長は「ぬか漬けを作る機能が家庭に常備されている環境が復活すれば、漬物文化の灯りを取り戻すことができるのではないだろうか」と語っている。この「ぬか漬けのもと」で、漬物文化の継承と共に、コロナ禍で自宅にいる時間が長い今、発酵生活で健康を維持する点もアピールしていく。
使い方動画は→こちらから
看板商品の「千本漬」は宮崎県産契約栽培本干し大根を使用し、創業以来60年以上にわたり取引先から支持を得ている。昔ながらのほんのり甘くてしょっぱい沢庵の味を再現し、その品質は「漬物グランプリ2018」の金賞受賞で証明された。
「黒の千本漬」
漬物グランプリ2021・審査委員特別賞!
2020年より、その千本漬を燻製したブラック仕立ての「黒の千本漬」を発売。宮崎県産の干し沢庵を使用し、芳醇な燻製の香りとコクある調味で仕上げた一品。全日本漬物協同組合連合会主催「漬物グランプリ2021」では、審査委員特別賞を受賞している。
2020年より、その千本漬を燻製したブラック仕立ての「黒の千本漬」を発売。宮崎県産の干し沢庵を使用し、芳醇な燻製の香りとコクある調味で仕上げた一品。全日本漬物協同組合連合会主催「漬物グランプリ2021」では、審査委員特別賞を受賞している。
燻製された沢庵では秋田の〝いぶりがっこ〟が有名だが、秋田では沢庵用の大根を漬け込む前に天日干しする際、屋外に干すと凍ってしまうため室内に吊るして干した。それが囲炉裏の煙で自然と燻され、その大根を糠漬けしたことが「いぶりがっこ」の始まりと言われている。
一方、この黒の千本漬は、天日干し後の大根を糠漬けにし、旨味を凝縮して漬け上がった沢庵を燻製して、香りをまとわせている。いぶりがっことは、また一味違った味わいが楽しめる。
一方、この黒の千本漬は、天日干し後の大根を糠漬けにし、旨味を凝縮して漬け上がった沢庵を燻製して、香りをまとわせている。いぶりがっことは、また一味違った味わいが楽しめる。
<オススメ商品>「千本漬」「てげてげ漬」「九州育ち」「鶏炭火焼」
看板商品「千本漬」は、宮崎県産契約栽培本干しだいこんを使用し、創業以来60年以上にわたり取引先から支持を得ている。昔ながらのほんのり甘くてしょっぱい沢庵の味を再現し、その品質は「漬物グランプリ2018」の金賞受賞で証明された。
その「千本漬」はハーフタイプもある。昔ながらの製法は守りつつ、時代のニーズに合わせ「塩分・甘味・食感」を少しづつ改良し、進化し続ける「千本漬」である。
また「てげてげ漬」は、漬物日本一決定戦「T-1グランプリ2012」の九州・沖縄ブロック大会、法人の部最高金賞に選ばれた。じっくり時間をかけて熟成乳酸発酵させた野菜を、あっさりして食べやすいように甘味・酸味のバランスをとり梅酢味に仕上げている。
プロパー商材の中ではミニサイズが定着しており「九州育ち」シリーズは、沢庵・高菜漬など食べ切りの量目と値頃感のある価格設定で、九州内のスーパーでも大人気商品となっている。
「鶏炭火焼」は、備長炭100%の遠赤外線効果でじっくりと焼き上げ、その美味しさをぎゅっと真空パック。 炭火焼歴20年のたたきあげ職人が、自らの手で丹精込めて焼き上げた逸品。
「九州育ち」シリーズ
「九州育ち」シリーズは発売後10年を超え、ミニサイズ沢庵だけでなく刻み漬、ひとくちサイズの沢庵、高菜漬なども揃っており、同社のメインブランドとしてすっかり定着した。
アイテムは次の通り。
▼「干し大根つぼ漬」=宮崎特産の寒干し大根を使用し、同社独自の製法で、まろやかなしょうゆ味に仕上げた一品。
▼「九州育ち あまくち」=シリーズの中でも特に人気の商品。九州産大根を丁寧に漬け込み、あまくちに仕上げた。子供から高齢者まで、幅広い年齢層に受ける味付けだ。
▼「九州育ち しそ味」=さっぱり甘口、爽やかなしそ味に仕上げた一品。しそ味沢庵は、九州では特に人気が高い。
▼「九州育ち かつお味」=厚切りの枕崎産かつお節入り。一口食べればかつお節の風味が口いっぱいに広がる、こだわりの逸品だ。
▼「九州育ち ぬか風味」=九州産の大根を使用し、同社独自の漬け込み製法で仕上げた、ぬか風味たっぷりの商品。
▼「九州育ち みそ漬」=九州独自の“麦みそ”にじっくり漬け込んだ沢庵。麦みそ漬沢庵は、しそ味と共に九州では特に人気が高い商品である。
野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎県宮崎市)は、沢庵をはじめとする各種漬物から、鶏の炭火焼、冷や汁、生おせちなど惣菜製品まで製造する総合食品メーカー。
また九州一円から関西までカバーするメーカーベンダーとしても九州屈指の規模で、安定した業績を誇っている。
沢庵の看板商品「千本漬」は、日本農業遺産に認定された宮崎「田野・清武地域」の櫓干し大根を使用。その昔、漬込みに使用した4斗樽(約72ℓ)には、1000本の干し大根が入ったとされる。ハザ掛けの干し作業から選定、漬込みまでを丁寧に行わないと一樽に1000本は入らないため、その心意気を商品名に込めたのが「千本漬」だ。
発売以来70年以上にわたり、取引先から支持を得ている昔ながらのほんのり甘くてしょっぱい沢庵の味を再現しており、「漬物グランプリ2018」では金賞を受賞。その品質は折り紙付きである。
「寿司用千本漬」は、長年にわたり首都圏を始め全国の寿司名店から指名購入を得ている業務用沢庵。このほど従来の1㎏タイプから、コロナ禍を含め昨今の市況、環境変化に合わせて2本入りタイプを新規に開発した。
これまでの販路とともに一般量販店など当該商品にとっては新しい販売チャネルへも提案し、好評を得ている。原料には同社契約農家が丹精込めて天日干しした宮崎県産干し大根を厳選して使用。「お新香巻き」、「トロたく巻き」や「お新香盛合せ」に重宝し、最近では「キンパ」への利用も増えている。
「NB千本漬 セミロング(1本入)」は、70年以上愛されている千本漬を未来につないでいくためリニューアル発売した。外的要因による各種コストアップ分を自社努力で吸収できる範囲を超過したため、同社では干し沢庵一本タイプについて取引先に対し価格改定を実施した。
それとともに、当該商品サイズ〝セミロング〟を新たに開発。購入頻度維持を図る商品として市場投入する。
この秋から本格導入を開始し、核家族等の少人数世帯への対応や、商談時に「食品ロス(食べ残し)防止など、SDGsの面においても効果的な商品」との意見も得ている。調味スペックは、既存の一本物タイプからの変更はない。
【2022(令和4)年11月11日第5111号5面】
また九州一円から関西までカバーするメーカーベンダーとしても九州屈指の規模で、安定した業績を誇っている。
沢庵の看板商品「千本漬」は、日本農業遺産に認定された宮崎「田野・清武地域」の櫓干し大根を使用。その昔、漬込みに使用した4斗樽(約72ℓ)には、1000本の干し大根が入ったとされる。ハザ掛けの干し作業から選定、漬込みまでを丁寧に行わないと一樽に1000本は入らないため、その心意気を商品名に込めたのが「千本漬」だ。
発売以来70年以上にわたり、取引先から支持を得ている昔ながらのほんのり甘くてしょっぱい沢庵の味を再現しており、「漬物グランプリ2018」では金賞を受賞。その品質は折り紙付きである。
「寿司用千本漬」は、長年にわたり首都圏を始め全国の寿司名店から指名購入を得ている業務用沢庵。このほど従来の1㎏タイプから、コロナ禍を含め昨今の市況、環境変化に合わせて2本入りタイプを新規に開発した。
これまでの販路とともに一般量販店など当該商品にとっては新しい販売チャネルへも提案し、好評を得ている。原料には同社契約農家が丹精込めて天日干しした宮崎県産干し大根を厳選して使用。「お新香巻き」、「トロたく巻き」や「お新香盛合せ」に重宝し、最近では「キンパ」への利用も増えている。
「NB千本漬 セミロング(1本入)」は、70年以上愛されている千本漬を未来につないでいくためリニューアル発売した。外的要因による各種コストアップ分を自社努力で吸収できる範囲を超過したため、同社では干し沢庵一本タイプについて取引先に対し価格改定を実施した。
それとともに、当該商品サイズ〝セミロング〟を新たに開発。購入頻度維持を図る商品として市場投入する。
この秋から本格導入を開始し、核家族等の少人数世帯への対応や、商談時に「食品ロス(食べ残し)防止など、SDGsの面においても効果的な商品」との意見も得ている。調味スペックは、既存の一本物タイプからの変更はない。
【2022(令和4)年11月11日第5111号5面】
おせち2023 出来立ての真心を込めて
野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎市)では、グループ会社の「一ツ葉フーズ」で製造する生おせちが安定している。
毎年好評を得ている東京・芝大門の料亭「実家くろぎ」黒木純シェフが監修した御節を始め、定番6品と合わせて7アイテムを投入。出来立ての真心込めたおせちを届けている。
昨年、購入者がスマホで簡単に回答できるよう、品書きにQRコードを付けてアンケートを募った。その結果、一番人気だったのが、宮崎県産牛を使用した「ローストビーフ」。その他、自慢の「筑前煮」が上位にランクインしている。
今年の新規食材では、宮崎県産の豚を使用した「焼豚スライス」を採用し、ローストビーフは枚数を増やして提供している。
黒木氏による「実家くろぎ監修 御節」は全28品目の3段重で、メーン食材は宮崎県産牛ローストビーフ、北海道産いくら醤油味。西日本限定で、2万2800円(送料・税込、以下同じ)。
毎年好評を得ている東京・芝大門の料亭「実家くろぎ」黒木純シェフが監修した御節を始め、定番6品と合わせて7アイテムを投入。出来立ての真心込めたおせちを届けている。
昨年、購入者がスマホで簡単に回答できるよう、品書きにQRコードを付けてアンケートを募った。その結果、一番人気だったのが、宮崎県産牛を使用した「ローストビーフ」。その他、自慢の「筑前煮」が上位にランクインしている。
今年の新規食材では、宮崎県産の豚を使用した「焼豚スライス」を採用し、ローストビーフは枚数を増やして提供している。
黒木氏による「実家くろぎ監修 御節」は全28品目の3段重で、メーン食材は宮崎県産牛ローストビーフ、北海道産いくら醤油味。西日本限定で、2万2800円(送料・税込、以下同じ)。
定番の6アイテムでは、3段重「扇」(2万2800円)が一番人気。新規食材として宮崎県産豚の焼豚スライスと華やかなサーモンローズを盛り付け、宮崎県産牛ローストビーフは昨年高評価により増量した。
超豪華な4段重「福」(3万2800円)は、大人数向けのおせち。宮崎県産牛ローストビーフ、宮崎県産焼豚スライスなど、肉系の量を増やして充実させ、与の重の煮物は同社自慢の逸品である。
超豪華な4段重「福」(3万2800円)は、大人数向けのおせち。宮崎県産牛ローストビーフ、宮崎県産焼豚スライスなど、肉系の量を増やして充実させ、与の重の煮物は同社自慢の逸品である。
「華」(1万9800円)は、和洋おせち2段重。壱の重にはおせち料理には欠かせない和の食材、弐の重には子どもにも人気のある肉系やサーモンチーズを盛り付けた。
「彩」(1万4800円)は少人数用の3段重。通常サイズの3段重にも負けない充実した内容となっている。鹿児島県産ぶり照り焼き、宮崎県産牛しぐれ煮など地域限定食材も盛り付けている。
「幸」(1万7800円)は、和風おせち2段重。宮崎県産めひかり南蛮漬を新規で盛り付けた他、肉、煮物系の食材も充実。少人数用だが満足のいく内容だ。
「舞妓」(1万7800円)は1人前×2客。国産さつま芋の栗きんとん、国産野菜の紅白なます。鹿児島県産ぶりの照焼など、1人前でもおせちには欠かせない食材を盛り付けている。
【2022(令和4)年10月26日第5109号7面】
「彩」(1万4800円)は少人数用の3段重。通常サイズの3段重にも負けない充実した内容となっている。鹿児島県産ぶり照り焼き、宮崎県産牛しぐれ煮など地域限定食材も盛り付けている。
「幸」(1万7800円)は、和風おせち2段重。宮崎県産めひかり南蛮漬を新規で盛り付けた他、肉、煮物系の食材も充実。少人数用だが満足のいく内容だ。
「舞妓」(1万7800円)は1人前×2客。国産さつま芋の栗きんとん、国産野菜の紅白なます。鹿児島県産ぶりの照焼など、1人前でもおせちには欠かせない食材を盛り付けている。
【2022(令和4)年10月26日第5109号7面】
女子ソフト部が本格始動
2027年宮崎国体に向けて
野崎漬物株式会社(野﨑伸一社長、宮崎市)では、2020年8月に結成した女子硬式ソフトボールクラブチーム「野崎漬物フーディーズ」が2021年4月4日、本格始動した。
宮崎市清武総合運動公園で行われた初練習には、地元マスコミも多数取材に駆けつけた。沢庵と同じ黄色を基調に、大根をイメージしたエンブレム、肩口に宮崎を代表するブーゲンビリアの花がデザインされたユニフォームを身に着けた選手たちが、はつらつと練習に取り組んだ。
野崎漬物がソフトボールチームを結成した経緯は、一つはもともと同社にはスポーツを支援する文化が根付いていること。野球部やリトルシニア(中学生硬式野球)が存在し、以前はリレーで全国大会に出場経験のある陸上部もあった。同社社員が受け入れやすい土壌がある。
二つ目は、同社従業員の8割が女性であり、生産部では9割である。ベトナム女性の実習生が年々増えてきており、生活面の補助や仕事時の指導的役割を担える人材として、同世代の同性がやりやすいであろうと考えた。それと同時に、同社では外国人研修生受け入れの事業協同組合や、農場法人の野崎ファームなどグループ企業を立ち上げている。その中で女性活躍を更に推進し、正社員の女性比率向上と管理職への登用も目標としている。三つ目は、同社は「宮崎に根差しているからこそできる企業活動を!」がモットー。宮崎の魅力である「食」+「スポーツ」=健康を宮崎の地域活性化と共に全国にPRしていくのが狙い。
野崎漬物株式会社(野﨑伸一社長、宮崎市)では、2020年8月に結成した女子硬式ソフトボールクラブチーム「野崎漬物フーディーズ」が2021年4月4日、本格始動した。
宮崎市清武総合運動公園で行われた初練習には、地元マスコミも多数取材に駆けつけた。沢庵と同じ黄色を基調に、大根をイメージしたエンブレム、肩口に宮崎を代表するブーゲンビリアの花がデザインされたユニフォームを身に着けた選手たちが、はつらつと練習に取り組んだ。
野崎漬物がソフトボールチームを結成した経緯は、一つはもともと同社にはスポーツを支援する文化が根付いていること。野球部やリトルシニア(中学生硬式野球)が存在し、以前はリレーで全国大会に出場経験のある陸上部もあった。同社社員が受け入れやすい土壌がある。
二つ目は、同社従業員の8割が女性であり、生産部では9割である。ベトナム女性の実習生が年々増えてきており、生活面の補助や仕事時の指導的役割を担える人材として、同世代の同性がやりやすいであろうと考えた。それと同時に、同社では外国人研修生受け入れの事業協同組合や、農場法人の野崎ファームなどグループ企業を立ち上げている。その中で女性活躍を更に推進し、正社員の女性比率向上と管理職への登用も目標としている。三つ目は、同社は「宮崎に根差しているからこそできる企業活動を!」がモットー。宮崎の魅力である「食」+「スポーツ」=健康を宮崎の地域活性化と共に全国にPRしていくのが狙い。
これらについて同社の野﨑偉世常務は、「食については、宮崎でとれる多くの食材に加工技術で付加価値をつけて販売し、各地域とともに雇用を創出する。一方のスポーツについては、女性が社会人としてやれる環境が少ないため、女性活躍を推進する弊社が、今後もあらゆるスポーツで、競技から生涯へ移行する期間のサポートを担っていきたい」と語っている。
2027年には国民スポーツ大会が宮崎で開催される予定で、宮崎としてその機運が高まっている今、各競技協会そして地域自治体と連携を深め、支援体制を強化することで、5年でしっかりと構築をし、国民スポーツ大会が終わった後でも、継続してスポーツ支援ができる体制を整えていきたい、としている。
現在、ソフト部に所属する13名のうち、3名は今春高卒で同社に入社した社員。今後も毎年、ソフト経験者を3~4名ずつ採用し、5年後に社員だけでのチーム編成を目指す。
【2021(令和3)年4月11日号9面掲載】
2027年には国民スポーツ大会が宮崎で開催される予定で、宮崎としてその機運が高まっている今、各競技協会そして地域自治体と連携を深め、支援体制を強化することで、5年でしっかりと構築をし、国民スポーツ大会が終わった後でも、継続してスポーツ支援ができる体制を整えていきたい、としている。
現在、ソフト部に所属する13名のうち、3名は今春高卒で同社に入社した社員。今後も毎年、ソフト経験者を3~4名ずつ採用し、5年後に社員だけでのチーム編成を目指す。
【2021(令和3)年4月11日号9面掲載】
(※文中の役職は、新聞掲載時のものです)
野崎漬物オンラインショップ http://www.nozaki-p.com/products/list.php
<企業情報>
会社 | 野崎漬物株式会社 |
代表 | 代表取締役会長 野﨑伸一 代表取締役社長 野﨑偉世 |
創業 | 昭和26年3月 |
業務内容 | 各種漬物製造販売 |
住所(本社) | 〒880-0852 宮崎県宮崎市高洲町95 |
電話(代表) | 0985-24-7767 |
FAX | 0985-24-7784 |
HP | http://www.nozaki-p.com/ |
メール | info2@nozaki-p.com |
メーカー売上1.5倍へ
東国原氏招き宮崎の魅力確認
野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎県宮崎市)の取引業者約70社で構成する「野崎会」(八城順平会長=凸版印刷)の総会が5日、宮崎市のシーガイアコンベンションセンターで開催された。野﨑社長は昨年制定した「5カ年計画」の現状と、達成への道筋について発表した。メーカーとしての売上を1・5倍に拡大する目標を掲げ、その三本柱となるのが①漬物事業拡大、②おせち事業拡大、③新規事業スタートであると話した。
また八城会長は「企業が生き残るには常に変革を続けなければいけない時代となった。DX(デジタルトランスフォーメーション)が重要であるのは勿論のこと、SX(サステナビリティトランスフォーメーション)の重要性が高まっている。変革を前向きに捉え、社会への貢献と自社の発展を上手く結びつけるような経営を、若い野﨑社長に期待したい。我々取引先企業としてはそれをサポートできるよう努力していく」と力強く語った。
議事では前年度の事業報告として、販売促進事業や原料生産者への研修会の実施、社員の子弟へ育英金を支援したことなどが確認された。本年度もこれらを継続しつつ、経済情勢に応じた活動を展開する。役員改選では、事務局長に野崎漬物の宮﨑孝平氏が就任した他は全員再任となった。
総会後の研修会では元宮崎県知事、元衆議院議員で、現在はタレントや作家としても活躍する東国原英夫氏を招いた。東国原氏は政治やタレント業を通して経験した苦労や教訓を、ユーモアを交えながら披露した。最後は、宮崎にはまだまだ隠れた魅力と底力があることを熱弁し、野崎漬物が成長の牽引役として活躍することへ期待を込め、エールを送った。
続く懇親会では、岩田孝逸副会長(三井食品工業)が開会挨拶に立ち「会社経営は難しい判断を迫られることの連続。野﨑社長には若さとチャレンジ精神で乗り切っていただきたい」と先輩経営者として激励の言葉を述べた。懇親会の途中には野崎漬物の社員紹介が行われるなど終始和やかな雰囲気で、「野崎漬物の繁栄が野崎会の繁栄」と一段と結束を強め、幕を閉じた。
野崎漬物株式会社(野﨑偉世社長、宮崎県宮崎市)の取引業者約70社で構成する「野崎会」(八城順平会長=凸版印刷)の総会が5日、宮崎市のシーガイアコンベンションセンターで開催された。野﨑社長は昨年制定した「5カ年計画」の現状と、達成への道筋について発表した。メーカーとしての売上を1・5倍に拡大する目標を掲げ、その三本柱となるのが①漬物事業拡大、②おせち事業拡大、③新規事業スタートであると話した。
また八城会長は「企業が生き残るには常に変革を続けなければいけない時代となった。DX(デジタルトランスフォーメーション)が重要であるのは勿論のこと、SX(サステナビリティトランスフォーメーション)の重要性が高まっている。変革を前向きに捉え、社会への貢献と自社の発展を上手く結びつけるような経営を、若い野﨑社長に期待したい。我々取引先企業としてはそれをサポートできるよう努力していく」と力強く語った。
議事では前年度の事業報告として、販売促進事業や原料生産者への研修会の実施、社員の子弟へ育英金を支援したことなどが確認された。本年度もこれらを継続しつつ、経済情勢に応じた活動を展開する。役員改選では、事務局長に野崎漬物の宮﨑孝平氏が就任した他は全員再任となった。
総会後の研修会では元宮崎県知事、元衆議院議員で、現在はタレントや作家としても活躍する東国原英夫氏を招いた。東国原氏は政治やタレント業を通して経験した苦労や教訓を、ユーモアを交えながら披露した。最後は、宮崎にはまだまだ隠れた魅力と底力があることを熱弁し、野崎漬物が成長の牽引役として活躍することへ期待を込め、エールを送った。
続く懇親会では、岩田孝逸副会長(三井食品工業)が開会挨拶に立ち「会社経営は難しい判断を迫られることの連続。野﨑社長には若さとチャレンジ精神で乗り切っていただきたい」と先輩経営者として激励の言葉を述べた。懇親会の途中には野崎漬物の社員紹介が行われるなど終始和やかな雰囲気で、「野崎漬物の繁栄が野崎会の繁栄」と一段と結束を強め、幕を閉じた。
人材揃い生産力向上へ
自社農場や女子球団本格始動
自社農場や女子球団本格始動
「野崎会」で挨拶に立った野崎漬物の野﨑社長は「昨年10月に社長就任して以来、引き続き新型コロナウイルスが猛威をふるい、ロシアによるウクライナ軍事侵攻、それらを背景とする世界的な原油高とあり、日本経済は先行き不透明となっている。そんな中、当社においては主力の量販店ルートの好調とともに、売上を維持拡大することができた。昨年度まで人手不足に悩まされたが、今年4月には新入社員が10名、7月に外国人技能実習生20名を迎えることができた。人材が揃い、2年目に突入する5カ年計画を推進していく」と現状を報告した。
5カ年計画ではメーカーとしての売上を1・5倍に拡大する目標を掲げている。達成へ向けて取り組むのが①漬物事業拡大、②おせち事業拡大、③新規事業スタートの三本柱。
①漬物事業拡大に向けた秘密兵器が野崎ファームでの干し大根生産だ。画期的と言えるのが「FARM&MARINE」をコンセプトに、冬場は大根生産、閑農期である夏場はマリン事業(ライフセイバーやプール監視員)で県の委託を受けて働ける環境を構築していること。宮崎ならではの新しい働き方に、サーファーなどマリンスポーツ愛好者が移住を決心し、就農している。
さらに今後は、大根櫓(やぐら)を見学できる「農業×観光事業」や、福祉施設の人材を活用する「農福連携」も計画している。農業をより身近な存在とすることで原料生産力や販売力向上に繋げていく。
干し大根は60億円の市場規模があり、同社はトップクラスとなる約17%のシェアを持っている。新たな就農者を確保し、自社で原料生産できる仕組みを作ることで、市場拡大並びにシェア率30%を目指していく。
②関連会社の一ツ葉フーズで行っている「生おせち」製造は、新規顧客獲得やふるさと納税への出品、ECモール「楽天市場」への出店などを通して、販売数量2万5000セット達成を目標としている。
また今後は「冷凍おせち」の製造も開始を計画している。冷凍おせちは製造時期を分散できるため、これまで以上の数量向上が期待できる。
③新規事業については、9月よりお菓子事業へ参入したことが明かされた。第一弾商品は「鶏炭火焼せんべい」。一ツ葉フーズで製造している、宮崎の郷土料理の真空パック惣菜「鶏炭火焼」をそのまま練り込んだ商品だ。
漬物とコラボしたお菓子などにも積極的に挑戦していく方針だ。健康的な漬物や宮崎の郷土料理をお菓子に利用することで、新たな食文化創造を目指していく。長期保存できる商品を開発すれば、海外販路も視野に入ってくる。
5カ年計画ではメーカーとしての売上を1・5倍に拡大する目標を掲げている。達成へ向けて取り組むのが①漬物事業拡大、②おせち事業拡大、③新規事業スタートの三本柱。
①漬物事業拡大に向けた秘密兵器が野崎ファームでの干し大根生産だ。画期的と言えるのが「FARM&MARINE」をコンセプトに、冬場は大根生産、閑農期である夏場はマリン事業(ライフセイバーやプール監視員)で県の委託を受けて働ける環境を構築していること。宮崎ならではの新しい働き方に、サーファーなどマリンスポーツ愛好者が移住を決心し、就農している。
さらに今後は、大根櫓(やぐら)を見学できる「農業×観光事業」や、福祉施設の人材を活用する「農福連携」も計画している。農業をより身近な存在とすることで原料生産力や販売力向上に繋げていく。
干し大根は60億円の市場規模があり、同社はトップクラスとなる約17%のシェアを持っている。新たな就農者を確保し、自社で原料生産できる仕組みを作ることで、市場拡大並びにシェア率30%を目指していく。
②関連会社の一ツ葉フーズで行っている「生おせち」製造は、新規顧客獲得やふるさと納税への出品、ECモール「楽天市場」への出店などを通して、販売数量2万5000セット達成を目標としている。
また今後は「冷凍おせち」の製造も開始を計画している。冷凍おせちは製造時期を分散できるため、これまで以上の数量向上が期待できる。
③新規事業については、9月よりお菓子事業へ参入したことが明かされた。第一弾商品は「鶏炭火焼せんべい」。一ツ葉フーズで製造している、宮崎の郷土料理の真空パック惣菜「鶏炭火焼」をそのまま練り込んだ商品だ。
漬物とコラボしたお菓子などにも積極的に挑戦していく方針だ。健康的な漬物や宮崎の郷土料理をお菓子に利用することで、新たな食文化創造を目指していく。長期保存できる商品を開発すれば、海外販路も視野に入ってくる。