<企業紹介> 株式会社イヌイ
株式会社イヌイ(松石健郎社長、福岡県久留米市)は、お好み焼き郊外型レストランや、たこ焼き・回転焼き等のフードコート店、本格炭火居酒屋、シアトル系エスプレッソカフェなどを多角的に展開する「マツイシグループ」の中核企業として業務用漬物・惣菜の製造及び販売を手掛け、日本惣菜協会の正会員としても加盟している。また、オリジナルブランド「漬物語りⓇ」の高菜漬を小売及び通販で供給し、経済産業省が制定している「はばたく中小企業・小規模事業者300社」2021で、生産性向上・ものづくり部門での表彰を受けている。
同社のルーツは明治20年頃、福岡県瀬高町(現みやま市)に農産物関連事業として発足。昭和39年3月に漬物製造販売の個人商店として、創業者・松石吉昭氏が事業をスタートした。同45年3月に鬼丸商事株式会社を設立。平成元年3月、福岡県久留米市に北野工場(現イヌイ本社)を開設し、同時に株式会社イヌイを設立した。
同4年6月に鬼丸商事他関連会社4社が合併し、株式会社マツイシに社名を変更(マツイシ・グループ本社)。翌年4月に漬物・惣菜の2工場をイヌイに移管し、北野工場での惣菜製造を本格化した。その後イヌイは、産地開拓や「漬物語りⓇ」という新ブランドを立ち上げるなど、新進気鋭の取組で伸長している。
<オススメ商品> 「漬物語りⓇ」
<FSSCについて>
同社の本社工場は、2019年4月にFSSC22000を認証取得している。これはFFSC財団によって開発されたマネジメントシステムで、消費者に安全な食品を提供するための国際規格だ。
同社のスローガンは「“いい会社”をつくり、イヌイに関わる全ての人々を幸せに!」。
同社のスローガンは「“いい会社”をつくり、イヌイに関わる全ての人々を幸せに!」。
食品安全マネジメントシステムを構築するということは、イヌイで製造されるすべての“食の安全”を守るということ。そしてこの構築したシステムを実践していくことで、 安心安全でモラルの高い食品工場として経営することができると考えている。
こうした取組によって、従業員はもちろんのこと、顧客や原料の生産者、各取引先様、さらに地域社会にとっても、“いい会社”だと思ってもらえるのではないかという強い思いで認証取得に至った。
こうした取組によって、従業員はもちろんのこと、顧客や原料の生産者、各取引先様、さらに地域社会にとっても、“いい会社”だと思ってもらえるのではないかという強い思いで認証取得に至った。
<工場内での取組>
同社の工場では、食の安全を守る社長直轄のチームにより、食品安全マネジメントシステムを構築し、運用している。
主な取組として、作業者は全員マスク・手袋を着用し、入室前のローラー掛けとエアシャワーを徹底。原料加工の工程においては、徹底した洗浄と人の目により、異物を徹底排除する。不良製品を出荷しない取組として、最新のX線異物検出器、金属探知機、ウェイトチェッカーを活用している。
主な取組として、作業者は全員マスク・手袋を着用し、入室前のローラー掛けとエアシャワーを徹底。原料加工の工程においては、徹底した洗浄と人の目により、異物を徹底排除する。不良製品を出荷しない取組として、最新のX線異物検出器、金属探知機、ウェイトチェッカーを活用している。
<漬物語りレシピ集>
同社ホームページやブログでは、「漬物語り」の辛子高菜、激辛・中辛・小辛を使った料理レシピを紹介。また、SNS(フェイスブック、インスタグラム)では読者からの投稿も受け付け、手作り弁当などの写真が多数掲載されている。
<企業情報>
社 名 | 株式会社イヌイ |
代 表 | 取締役社長 松石健郎 |
会社設立 | 平成元年3月 |
業務内容 | 海業務用漬物・惣菜の製造及び販売 オリジナルブランド「漬物語りⓇ」の小売り及び通販 |
住 所 | 〒830-1117 福岡県久留米市北野町上弓削675-7 |
電 話 | 0942-78-2166 |
FAX | 0942-78-2167 |
H P | https://tsukemono-inui.com/ |
メール | info@tsukemono-inui.com |
<アクセス>
株式会社イヌイ(松石健郎社長、福岡県久留米市)は、業務用漬物・惣菜の製造及び販売を手掛け、オリジナルブランド「漬物語りⓇ」の高菜漬で著名。
同社は今年6月、公式販売サイト「イヌイ漬物語り店」をリニューアルオープンした。このサイトで買い物すると買い上げ金額の1%がポイントで付与され、次回1ポイント1円で買い物に利用できる。会員登録すると300ポイントが進呈される。
「イヌイ漬物語り店」では、辛さごとに好みの高菜漬を選ぶことができる他、「ファミリーセット」「豚骨ラーメンに合うセット」など、セットメニューも豊富に揃っている。
公式サイトは https://shop.tsukemono-inui.com/ または「イヌイ漬物語り店」で検索。
同社の「漬物語りⓇ」は、創業家が明治中期頃に福岡県山門郡三橋町(現・柳川市三橋町)で、高菜漬を中心とした農産物関連事業を始めたのが原点。そこから130年以上、地元で愛され続けた高菜漬の伝統を守り続けている。
「漬物語りⓇ」(商標登録)は、「福岡県産 辛子高菜 小辛」、「辛子高菜 中辛」、「辛子高菜 激辛」の3種類の辛さの他、「辛子高菜 明太」など豊富なアイテムを誇る。
「小辛」は醤油の旨みを生かし、辛さは控えめ。「中辛」はピリッとした辛さと、高菜の味わいが絶妙のバランス。「激辛」は、研究を重ねて開発したオリジナルブレンドの唐辛子により、辛さと甘みを楽しめる。「明太」は、高菜と明太子の旨味の相乗効果で、美味しさ倍増の一品だ。
また、新たに「辛子高菜 極辛」と「辛子高菜 麻辣」も登場し、さらに品揃えが充実した。「極辛」はこれまで一番の辛さを誇った「激辛」を上回る辛さ。4種類の唐辛子に、豆板醤と黒豚味噌で旨味をプラスした。「麻辣」は、さわやかな香りの花椒油を使用し、中華風の辛さと痺れと旨味が味わえる、他にはない新しい辛子高菜だ。
【2024(令和6)年8月11日第5170号15面】
同社は今年6月、公式販売サイト「イヌイ漬物語り店」をリニューアルオープンした。このサイトで買い物すると買い上げ金額の1%がポイントで付与され、次回1ポイント1円で買い物に利用できる。会員登録すると300ポイントが進呈される。
「イヌイ漬物語り店」では、辛さごとに好みの高菜漬を選ぶことができる他、「ファミリーセット」「豚骨ラーメンに合うセット」など、セットメニューも豊富に揃っている。
公式サイトは https://shop.tsukemono-inui.com/ または「イヌイ漬物語り店」で検索。
同社の「漬物語りⓇ」は、創業家が明治中期頃に福岡県山門郡三橋町(現・柳川市三橋町)で、高菜漬を中心とした農産物関連事業を始めたのが原点。そこから130年以上、地元で愛され続けた高菜漬の伝統を守り続けている。
「漬物語りⓇ」(商標登録)は、「福岡県産 辛子高菜 小辛」、「辛子高菜 中辛」、「辛子高菜 激辛」の3種類の辛さの他、「辛子高菜 明太」など豊富なアイテムを誇る。
「小辛」は醤油の旨みを生かし、辛さは控えめ。「中辛」はピリッとした辛さと、高菜の味わいが絶妙のバランス。「激辛」は、研究を重ねて開発したオリジナルブレンドの唐辛子により、辛さと甘みを楽しめる。「明太」は、高菜と明太子の旨味の相乗効果で、美味しさ倍増の一品だ。
また、新たに「辛子高菜 極辛」と「辛子高菜 麻辣」も登場し、さらに品揃えが充実した。「極辛」はこれまで一番の辛さを誇った「激辛」を上回る辛さ。4種類の唐辛子に、豆板醤と黒豚味噌で旨味をプラスした。「麻辣」は、さわやかな香りの花椒油を使用し、中華風の辛さと痺れと旨味が味わえる、他にはない新しい辛子高菜だ。
【2024(令和6)年8月11日第5170号15面】
2023年10月1日号 社長に聞く
株式会社イヌイ 取締役社長 松石 健郎氏
「漬物語りⓇ」認知度向上へ 直売所建設でもう一つの柱に
株式会社イヌイ(福岡県久留米市)は明治20年頃、福岡県瀬高町(現みやま市)に農産物関連事業として発足。昭和39年3月に漬物製造販売の個人商店として、創業者・松石吉昭氏が事業をスタートした。同45年3月に鬼丸商事株式会社を設立。平成元年3月、福岡県久留米市に北野工場(現イヌイ本社)を開設し、同時に株式会社イヌイを設立した。同4年6月に鬼丸商事他関連会社4社が合併し、株式会社マツイシに社名を変更(マツイシ・グループ本社)。翌年4月に漬物・惣菜の2工場をイヌイに移管し、北野工場での惣菜製造を本格化した。その後イヌイは、産地開拓や「漬物語りⓇ」という新ブランドを立ち上げるなど、新進気鋭の取組で伸長している。同社の松石健郎社長に、コロナ渦中から現在までの動向や、今後の方針について話を聞いた。
(福岡支局・菰田隆行)
◇ ◇
‐コロナ下から5類に移行して以後の状況は。
「外食向けの業務用や、空港などで販売していたお土産向けは、コロナの影響によって売上が減少し、コンビニ向けも苦戦していた。一方、取引が大きい持ち帰り弁当向け商材はプラスを保っていたため、お陰様でプラマイはゼロだった。昨年6月の会計年度スタート時に、原材料費や諸コスト高騰で値上げを実施した。それでも追い付かなかったため、今年の5月までに再値上げを実施させていただいた。この間、売上は前年比100%を超えていたが利益は減少し、増収減益だった。今期に入ってからの6月~9月は売上も戻っており、2度の価格改定によって利益も改善してきている」
‐グループ会社の外食事業は。
「お好み焼きの“どんどん亭”は、確かにコロナ禍では厳しかったが、比較的(売上は)もっていたと言える。一番打撃を受けたのが居酒屋業態だった。昨年あたりから、外食全般で80%ほどまで回復が見え始め、今年に入ってからはコロナ前のほぼ100%に戻っている。そば茶屋やつけ麺など新業態もプラスアルファとなっていて、グループ全体では完全回復といっていい状況だ」
‐イヌイの今後の方針は。
「今年の6月、初めて工場直売会を開催した。地域の皆様への感謝の意味を込めて行ったが、多くのお客様に来ていただき、社員も感激していた。何より高菜漬という商品の人気を直接肌で感じられたのが、一番の収穫だった。今後は、国から『事業再構築補助金』の採択を受けたので、年内にも本社敷地内に直売所を建設する予定だ。また、近年トレンドになっている“自販機”での販売も考えており、自販機用商品の開発にも着手する。それ用の冷凍設備や計量器なども、補助金を使って導入を予定している。自社ブランドとして開発し、登録商標も取っている『漬物語りⓇ』の認知度を上げ、業務用惣菜との両輪として、もう一つの柱に育てていきたいと考えている」
【2023(令和5)年10月1日第5141号10面】
イヌイ 食料新聞電子版「九州うまかモン」
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/1374/
株式会社イヌイ(福岡県久留米市)は明治20年頃、福岡県瀬高町(現みやま市)に農産物関連事業として発足。昭和39年3月に漬物製造販売の個人商店として、創業者・松石吉昭氏が事業をスタートした。同45年3月に鬼丸商事株式会社を設立。平成元年3月、福岡県久留米市に北野工場(現イヌイ本社)を開設し、同時に株式会社イヌイを設立した。同4年6月に鬼丸商事他関連会社4社が合併し、株式会社マツイシに社名を変更(マツイシ・グループ本社)。翌年4月に漬物・惣菜の2工場をイヌイに移管し、北野工場での惣菜製造を本格化した。その後イヌイは、産地開拓や「漬物語りⓇ」という新ブランドを立ち上げるなど、新進気鋭の取組で伸長している。同社の松石健郎社長に、コロナ渦中から現在までの動向や、今後の方針について話を聞いた。
(福岡支局・菰田隆行)
◇ ◇
‐コロナ下から5類に移行して以後の状況は。
「外食向けの業務用や、空港などで販売していたお土産向けは、コロナの影響によって売上が減少し、コンビニ向けも苦戦していた。一方、取引が大きい持ち帰り弁当向け商材はプラスを保っていたため、お陰様でプラマイはゼロだった。昨年6月の会計年度スタート時に、原材料費や諸コスト高騰で値上げを実施した。それでも追い付かなかったため、今年の5月までに再値上げを実施させていただいた。この間、売上は前年比100%を超えていたが利益は減少し、増収減益だった。今期に入ってからの6月~9月は売上も戻っており、2度の価格改定によって利益も改善してきている」
‐グループ会社の外食事業は。
「お好み焼きの“どんどん亭”は、確かにコロナ禍では厳しかったが、比較的(売上は)もっていたと言える。一番打撃を受けたのが居酒屋業態だった。昨年あたりから、外食全般で80%ほどまで回復が見え始め、今年に入ってからはコロナ前のほぼ100%に戻っている。そば茶屋やつけ麺など新業態もプラスアルファとなっていて、グループ全体では完全回復といっていい状況だ」
‐イヌイの今後の方針は。
「今年の6月、初めて工場直売会を開催した。地域の皆様への感謝の意味を込めて行ったが、多くのお客様に来ていただき、社員も感激していた。何より高菜漬という商品の人気を直接肌で感じられたのが、一番の収穫だった。今後は、国から『事業再構築補助金』の採択を受けたので、年内にも本社敷地内に直売所を建設する予定だ。また、近年トレンドになっている“自販機”での販売も考えており、自販機用商品の開発にも着手する。それ用の冷凍設備や計量器なども、補助金を使って導入を予定している。自社ブランドとして開発し、登録商標も取っている『漬物語りⓇ』の認知度を上げ、業務用惣菜との両輪として、もう一つの柱に育てていきたいと考えている」
【2023(令和5)年10月1日第5141号10面】
イヌイ 食料新聞電子版「九州うまかモン」
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/1374/