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魚竹蒲鉾店「大阪八彩天ちぎり天」

大阪八彩天ちぎり天

全国水産加工たべもの展2022
水産庁長官賞「大阪八彩天ちぎり天」

有限会社魚竹蒲鉾店(森山亮社長、大阪市平野区)は、「大阪八彩天ちぎり天」で水産ねり部門の水産庁長官賞を受賞した。
本商品は、なにわ伝統野菜、地元大阪の野菜を練り物に加えた季節感を味わえる逸品。なにわ伝統野菜からは、難波ねぎ、金時人参、田辺大根、泉州玉ねぎ、泉州きゃべつを使用。難波ねぎは、ぬめりと香り、濃厚な甘みが特徴で、田辺大根はきめ細やかな食感とやわらかな歯ごたえを楽しめる。野菜はどれも味が濃く、すり身と調合し加熱することによって糖度も上がる。本商品はその質の高さから、「大阪産(もん)」の認証も取得している。
 本商品が生まれたきっかけは、同社の森山けい子専務が4年前に展示会でブース出展したこと。隣のブースが偶然、泉州玉ねぎや泉州きゃべつを栽培する三浦農園で、市場に出回らず行き場のない規格外野菜の話を聞き、大阪産(もん)野菜を天ぷらに加工することを企画。その後農園見学を通して交流を深め原料野菜を仕入れるようになった。さらに他の農家にも繋いでもらい、農家野菜のレパートリーを増やしていった。特に大阪産(もん)富田林きくらげは、農家の協力を得て菌床を増やして生産数を増量し、1年を通じてきくらげ天を販売するに至っている。
 森山専務は「彩りや味ななど女性目線の商品開発を心掛けた。原料野菜は季節限定で生産数に限りがあるため、確保するためには生産者とのコミュニケーションが欠かせない。なにわ伝統野菜、大阪産(もん)野菜のおいしさを広めたい。万博が間近なので、生産者とコラボして大阪産(もん)商品を作っていきたい」と語った。今回の受賞で、全国的な更なる知名度向上を狙っていく。
【2022(令和4)年5月16日第5093号】


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