「うつぼ丼」 @田辺市(和歌山) 紀伊田辺駅前
2016-06-05
和歌山中南部の田辺市。近畿では最大面積の市であり、熊野水軍の根拠地でもあった海にも面しています。取材のため、紀伊田辺駅に降り立ちました。腹ごしらえのため早速店探し。駅前商店街入り口に「紀州の味処 うつぼ料理 銀ちろ」の幟が目に入り、入らない手はないと「銀ちろ(駅前店)」さんの暖簾をくぐらせていただきました。
お品書きにはメニューが豊富で魚料理だけでなく熊野牛も人気があるのだそうです。しかしここはもちろん、うつぼ料理のページへ…。うつぼ料理も薄造りからはじまり、たたき、唐揚げ、照り焼きと盛りだくさん。目移りしましたがうつぼ丼を注文。
うつぼ丼には、一口サイズのうつぼの照り焼きが、ご飯の上にぎっしり盛られ、刻み海苔と白ネギに加えゆずの刻みも隠し味に振られていました。ウナギ以上にクセが無く、さっぱりとしたお味です。歯触りも味もハモに近いとお店の方から説明を受けました。プリプリとした食感にヤク味の香りが口の中に広がり箸が進みます。クセが全くないお味にとにかく驚きました。
うつぼは、本来傷みやすくすぐに臭いが出てきます。水揚げされたばかりのうつぼが出回る和歌山だからこそ味わえる一品。「銀ちろ」さんでは、活きたうつぼをすぐに調理しています。骨が植物の根のように広がるうつぼは捌くのが難しく、調理に手間がかかるのだそうです。また、うつぼはコラーゲンが豊富。コラーゲンは新陳代謝を良くし、美容にも効果があると言われています。しかも、魚コラーゲンは肉コラーゲンよりも吸収率が良いとのこと。美味しく、美容にも良い、和歌山に訪れた際にオススメのご当地メニューです。
「紀州の味処 銀ちろ」
http://www.ginchiro.jp/index.html
