ゆず沢の茶屋(福島県福島市)
2016-10-21
〈ゆずみそ焼きおにぎり〉
ルーツは江戸時代寛政年間(1789~1800年)にまで遡るとも言われる、福島県の会津みそ。その会津みそを贅沢に使用したランチを提供するのが、「ゆず沢の茶屋」だ。JR福島駅から車で30分、近くの沢を流れる水の音、木々を揺らす風の音を感じながら食べる伝統の味わいは、私たちに格別のひとときを与えてくれる。
いただくのは、一番の名物「ゆずみそ焼きおにぎり」が味わえる、ゆず定食(1080円)。表面に焦げ目がつくまで焼くことで、会津みそ本来の風味・深みが一層引き立つ。ゆずの華やかな香りとも相まって、優しい味わいを醸しだしている。セットの煮物や味噌汁のどこか懐かしい味付けも嬉しい。
店のはじまりは、先代女将が味噌を塗ったおにぎりを炉端で焼いて提供したこと。その想いが息づく店内は、今もゆったりと時が流れている。(東京本社 門馬悠介)
