
「麹屋が作った熟成ぬか床」
株式会社伊勢惣(足立功社長、東京都板橋区)は、全国に幅広く流通する乾燥こうじ「みやここうじ」の製造元として知られている。
また、自然発酵技術を生かし「熟成ぬか床」を昭和60年代に発売。現在のぬか床ブームの火付け役となった。その後も時代のニーズに合った新商品開発を積極的に行っている。
2020年以降は新型コロナウイルスの影響で巣ごもり消費が増加し、家庭で楽しみながらできる商品としてぬか床の利用者が急増。同社のぬか床製品の売れ行きも大幅に伸長した。現在、巣ごもり消費が落ち着いたことで、ぬか床の動きも元に戻ったが、ぬか漬の優れた健康機能性や手軽にできることが支持され、一定数以上のユーザーがぬか床の利用を継続。すぐに漬けることができ、食品ロス削減にもつながる同社の「発酵熟成済みぬか床」は堅調な動きを見せている。
同社では、ぬか床の新商品として3月1日より「麹屋が作った熟成ぬか床」を発売する。麹のプロが新しいぬか床製品の商品化を目指して開発した同商品の特徴は、自社製造の麹発酵調味料を使用していること。ぬか床に麹を入れることにより、有益な菌が増えて発酵を促すことで旨味が増し、風味が豊かになる。
麹由来の甘味で味に深みが生まれる他、麹の酵素の働きによってぬかみそ独特の臭いが分解される。「麹菌・乳酸菌・酵母菌」のトリプル発酵で、より美味しく、より健康的で、より使いやすいぬか床が完成した。
「麹屋が作った熟成ぬか床」も含めて同社のぬか床製品はチャック開封タイプの包材を採用しており、すぐに漬けられることもうれしいポイント。また、乳酸菌と酵母が生きているため、ガスが発生するのだが、袋が膨らむ心配はない。内容量は800gで賞味期限は180日。
主力商品の「仕上りぬかみそ」(1㎏)は、パックがそのまま漬け容器になり、チャック開封タイプのため臭いが外に漏れないよう設計。手軽に本格的なぬか漬ができるアイテムとして定番となっている。
その他、タル詰め(2・3㎏、熟成済ねりぬか1・8㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)、つかっ樽(2㎏、熟成済ねりぬか1・5㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)、ぬか漬け達人(1㎏)など、豊富なぬか床製品をラインナップしている。
『余った野菜、ぬか漬けにしてみませんか?』をコンセプトにした「発酵ぬかみそ漬けるだけ!」は、世帯人数の減少や個食化のニーズにマッチし、ぬか床初心者にもオススメの一品だ。
内容量は350gとぬか床最小タイプで、9~10回の使い切りタイプ。冷蔵庫保管で場所を取らず、野菜を漬けるだけで誰でも簡単に美味しいぬか漬を作ることができる。ぬか床を始めたい、ぬか床を使ってみたいという初心者やライトユーザーにぴったりの商品で、ぬか漬を少しだけ食べたい人(高齢世帯、単独世帯、少数世帯)にもオススメのアイテムだ。
同商品は大手量販店でも定番として販売されている他、青果物を扱うドラッグストアやCVSにも納入。売場は青果、日配、ドライと多様で、健康機能性や食品ロス削減の観点からも認知が広がり、着実に裾野を広げている。賞味期限は180日で保存方法は常温。
最もブランド力のある麹製品として認知されている「みやここうじ」も安定した動きを見せている。2012年の塩麹ブーム、2016年の甘酒ブーム、2018年のこうじ水ブーム。数年に一度の周期で麹を利用して作られたものが注目を浴びて大ヒット。ここ1、2年では「発酵あんこ」や「豆乳甘酒」などが話題になっている。
メディアで取り上げられる度に麹の需要が急激に高まるが、その勢いは落ちることなく高止まりした状態で推移。ベースアップにつながっている。同商品の規格は200gタイプに加え、500gパックや業務用1㎏もラインナップしている。
また、自然発酵技術を生かし「熟成ぬか床」を昭和60年代に発売。現在のぬか床ブームの火付け役となった。その後も時代のニーズに合った新商品開発を積極的に行っている。
2020年以降は新型コロナウイルスの影響で巣ごもり消費が増加し、家庭で楽しみながらできる商品としてぬか床の利用者が急増。同社のぬか床製品の売れ行きも大幅に伸長した。現在、巣ごもり消費が落ち着いたことで、ぬか床の動きも元に戻ったが、ぬか漬の優れた健康機能性や手軽にできることが支持され、一定数以上のユーザーがぬか床の利用を継続。すぐに漬けることができ、食品ロス削減にもつながる同社の「発酵熟成済みぬか床」は堅調な動きを見せている。
同社では、ぬか床の新商品として3月1日より「麹屋が作った熟成ぬか床」を発売する。麹のプロが新しいぬか床製品の商品化を目指して開発した同商品の特徴は、自社製造の麹発酵調味料を使用していること。ぬか床に麹を入れることにより、有益な菌が増えて発酵を促すことで旨味が増し、風味が豊かになる。
麹由来の甘味で味に深みが生まれる他、麹の酵素の働きによってぬかみそ独特の臭いが分解される。「麹菌・乳酸菌・酵母菌」のトリプル発酵で、より美味しく、より健康的で、より使いやすいぬか床が完成した。
「麹屋が作った熟成ぬか床」も含めて同社のぬか床製品はチャック開封タイプの包材を採用しており、すぐに漬けられることもうれしいポイント。また、乳酸菌と酵母が生きているため、ガスが発生するのだが、袋が膨らむ心配はない。内容量は800gで賞味期限は180日。
主力商品の「仕上りぬかみそ」(1㎏)は、パックがそのまま漬け容器になり、チャック開封タイプのため臭いが外に漏れないよう設計。手軽に本格的なぬか漬ができるアイテムとして定番となっている。
その他、タル詰め(2・3㎏、熟成済ねりぬか1・8㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)、つかっ樽(2㎏、熟成済ねりぬか1・5㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)、ぬか漬け達人(1㎏)など、豊富なぬか床製品をラインナップしている。
『余った野菜、ぬか漬けにしてみませんか?』をコンセプトにした「発酵ぬかみそ漬けるだけ!」は、世帯人数の減少や個食化のニーズにマッチし、ぬか床初心者にもオススメの一品だ。
内容量は350gとぬか床最小タイプで、9~10回の使い切りタイプ。冷蔵庫保管で場所を取らず、野菜を漬けるだけで誰でも簡単に美味しいぬか漬を作ることができる。ぬか床を始めたい、ぬか床を使ってみたいという初心者やライトユーザーにぴったりの商品で、ぬか漬を少しだけ食べたい人(高齢世帯、単独世帯、少数世帯)にもオススメのアイテムだ。
同商品は大手量販店でも定番として販売されている他、青果物を扱うドラッグストアやCVSにも納入。売場は青果、日配、ドライと多様で、健康機能性や食品ロス削減の観点からも認知が広がり、着実に裾野を広げている。賞味期限は180日で保存方法は常温。
最もブランド力のある麹製品として認知されている「みやここうじ」も安定した動きを見せている。2012年の塩麹ブーム、2016年の甘酒ブーム、2018年のこうじ水ブーム。数年に一度の周期で麹を利用して作られたものが注目を浴びて大ヒット。ここ1、2年では「発酵あんこ」や「豆乳甘酒」などが話題になっている。
メディアで取り上げられる度に麹の需要が急激に高まるが、その勢いは落ちることなく高止まりした状態で推移。ベースアップにつながっている。同商品の規格は200gタイプに加え、500gパックや業務用1㎏もラインナップしている。
2月11日号 国城産業(東京都)
天然の万能調味料「漬塩」
いりぬかと漬物用塩の元祖として知られる国城産業株式会社(山﨑理香子社長、東京都板橋区)では昨年、会社設立から60周年を迎えた。国内唯一のいりぬか専業メーカーとして、創業以来いりぬか一筋を守り抜いてきた同社では、今後もぬか漬け文化伝承のため、高品質のいりぬか製品を作り続けていく。
同社では、体験型ぬか床キット「ぬか漬け体験」が人気を集めている。「ぬか漬け体験」は、食塩、各種のダシが配合済みなので水を入れ塩もみした野菜を漬け込むだけで本格的なぬか漬けが完成する商品。他社製品が発酵済みのぬかを使用している中、同社ではあえて発酵前のいりぬかを使用。別添のたねぬかを加え、ぬかを発酵させる過程を経て「ぬか床」作りを体験してもらうことを重視した。
同社では、体験型ぬか床キット「ぬか漬け体験」が人気を集めている。「ぬか漬け体験」は、食塩、各種のダシが配合済みなので水を入れ塩もみした野菜を漬け込むだけで本格的なぬか漬けが完成する商品。他社製品が発酵済みのぬかを使用している中、同社ではあえて発酵前のいりぬかを使用。別添のたねぬかを加え、ぬかを発酵させる過程を経て「ぬか床」作りを体験してもらうことを重視した。
これまでは、ぬか漬けビギナーが通販で買い求めるケースや、小学校で食育の教材として使用されることが多かったが、昨今、家庭内で食育を兼ねて親子揃って楽しめるアイテムとして需要が拡大している。スーパーマーケットの他、ホームセンターなどでも人気を集めている。
また、天然塩に昆布・椎茸・唐辛子を調合した天然の万能調味料「漬塩」も好評。昆布のグルタミン酸、シイタケのイノシン酸が食塩中で結合し、素材の旨味を高めてくれる。長年の愛用者が多く、漬物など様々な用途で塩の代わりとして使用できる商品となっている。
近年、地域の小売店の閉店などにより同商品が購入できなくなった愛用者から「どこで購入することができるか」といった問合せが同社に多く寄せられており、愛用者にとって「漬塩」が日常生活の必需品となっていることが分かる。
同社では、水を加えるだけで簡単にぬか床ができあがる「ニューぬか漬の素 ぜいたく三昧」も好調。化学調味料を一切使用せず、48時間以内に精米された米ぬかだけを使用する新鮮な味わいが人気を集めている。
また、天然塩に昆布・椎茸・唐辛子を調合した天然の万能調味料「漬塩」も好評。昆布のグルタミン酸、シイタケのイノシン酸が食塩中で結合し、素材の旨味を高めてくれる。長年の愛用者が多く、漬物など様々な用途で塩の代わりとして使用できる商品となっている。
近年、地域の小売店の閉店などにより同商品が購入できなくなった愛用者から「どこで購入することができるか」といった問合せが同社に多く寄せられており、愛用者にとって「漬塩」が日常生活の必需品となっていることが分かる。
同社では、水を加えるだけで簡単にぬか床ができあがる「ニューぬか漬の素 ぜいたく三昧」も好調。化学調味料を一切使用せず、48時間以内に精米された米ぬかだけを使用する新鮮な味わいが人気を集めている。
【2025(令和7)年2月11日第5186号17面】
国城産業
えび香る「やみつききゅうりの素」
株式会社コーセーフーズ(里村俊介社長、岐阜県揖斐郡)は、米こうじ製品、粉末漬物の素でトップクラスのシェアを誇っている。
漬物の素では、年間100万個販売を達成した「塩こんきゅうりの素」をはじめ、食卓のプラス一品や、お酒のつまみになるような親しみやすい商品開発に注力している。
春夏に向けて新たに開発したのが「やみつききゅうりの素」だ。えびみそと唐辛子のピリ辛味を組み合わせ、米麹で旨みを引き出している。低カロリーでヘルシーなビールのお供として提案していく。
昨年発売した「甘酢昆布だいこんの素」は、刻み昆布がアクセントとなり、甘口で食べやすい甘酢漬けの素。13g×3袋入りの粉末タイプで、1袋当たり大根200gをポリ袋で揉み込めば一晩で漬け上がる。
大根以外にもかぶや玉ねぎ、にんじんなどを、千枚漬やマリネのような感覚で漬けられる。和食にも洋食にも馴染みやすいと好評の味だ。
また、同社はレシピサイトの「漬けるドットコム」や「簡単&時短with発酵レシピ」を運営し料理動画や、発酵食品に関する知識を公開している。さらにSNSではインフルエンサーとのコラボレーションも取り組むなど、商品宣伝に留まらず、漬物や発酵文化全体を活性化するために活動している。
【2025(令和7)年2月11日第5186号17面】
コーセーフーズ https://www.kohseifoods.co.jp/
2月11日号 東海漬物(愛知県)
新発売「熟発酵ぬか床」
東海漬物株式会社(永井英朗社長、愛知県豊橋市)は、2月より「熟発酵ぬか床」、「補充用 熟発酵ぬか床」を発売した。
同商品はあらかじめ乳酸菌で発酵させることで、ぬかの風味・発酵感を実現した本格的なぬか床。捨て漬不要で、買ってすぐそのまま野菜を漬けられる。再封性のあるチャック付きスタンドパックを採用しているため、この袋を容器として使用することができる(1㎏仕様のみ)。初めてぬか漬にチャレンジする人でも簡単、便利に使えるぬか床で、本格的なぬか漬が楽しめる。
「熟発酵ぬか床」の内容量は1㎏で賞味期間は13カ月。「補充用 熟発酵ぬか床」の内容量は500gで賞味期間は13カ月。
同商品はあらかじめ乳酸菌で発酵させることで、ぬかの風味・発酵感を実現した本格的なぬか床。捨て漬不要で、買ってすぐそのまま野菜を漬けられる。再封性のあるチャック付きスタンドパックを採用しているため、この袋を容器として使用することができる(1㎏仕様のみ)。初めてぬか漬にチャレンジする人でも簡単、便利に使えるぬか床で、本格的なぬか漬が楽しめる。
「熟発酵ぬか床」の内容量は1㎏で賞味期間は13カ月。「補充用 熟発酵ぬか床」の内容量は500gで賞味期間は13カ月。
【2025(令和7)年2月11日第5186号17面】
東海漬物 HP
2月11日号 長﨑産業(石川県)
煎りぬかOEMに専念
長﨑産業株式会社(長崎成任衛社長、石川県金沢市)は、北陸3県を中心に全国のコメ、ぬかの集荷及び販売を行う企業。
漬物用のぬかについては、煎りぬかのフレコンと15㎏のOEM製造に専念している。自社ブランド製品の開発を休止し委託製造に集中することで、複雑だった製造ラインをシンプル化でき、品質向上や生産効率を向上をさせた。
長崎社長は「ぬかは劣化の早いデリケートな素材。米産地の当社が委託製造元としてぬか製造業の土台を支えることは、ぬか漬文化の維持に繋がる。当社の製品と委託製品がバッティングすることもなくなり、営業面でもスムーズになった」と狙いを語っている。
同社は米処である北陸産を中心に、コメ、玄米、米ぬかと幅広く扱うことで築いたパイプを活かし原料確保に努めている。
米の副産物であるぬかの取扱高では屈指の規模を誇り、食用(米油・漬物用)からきのこ床向けまで広く扱っている。
米専門の商社として、適正価格での取引を大切にすることで、仕入先・仕向先双方に利益のあるシステムを作り上げていることが、安定的な原料確保力の源泉だ。
今後の展望について長崎社長は「ぬか漬はコロナ禍でブームになったように、きっかけがあれば伸びる可能性はある。当社の主力であるコメとともに、健康性などの魅力を発信していきたい」としている。
漬物用のぬかについては、煎りぬかのフレコンと15㎏のOEM製造に専念している。自社ブランド製品の開発を休止し委託製造に集中することで、複雑だった製造ラインをシンプル化でき、品質向上や生産効率を向上をさせた。
長崎社長は「ぬかは劣化の早いデリケートな素材。米産地の当社が委託製造元としてぬか製造業の土台を支えることは、ぬか漬文化の維持に繋がる。当社の製品と委託製品がバッティングすることもなくなり、営業面でもスムーズになった」と狙いを語っている。
同社は米処である北陸産を中心に、コメ、玄米、米ぬかと幅広く扱うことで築いたパイプを活かし原料確保に努めている。
米の副産物であるぬかの取扱高では屈指の規模を誇り、食用(米油・漬物用)からきのこ床向けまで広く扱っている。
米専門の商社として、適正価格での取引を大切にすることで、仕入先・仕向先双方に利益のあるシステムを作り上げていることが、安定的な原料確保力の源泉だ。
今後の展望について長崎社長は「ぬか漬はコロナ禍でブームになったように、きっかけがあれば伸びる可能性はある。当社の主力であるコメとともに、健康性などの魅力を発信していきたい」としている。
【2025(令和7)年2月11日第5186号17面】
長﨑産業
栄養まるごと「まぶしぬか」
つけもと株式会社(松井義明社長、奈良県北葛城郡河合町)は家庭用漬物の素の総合メーカー。昨年発売した「まぶしぬか」は、野菜を漬けたぬかごと美味しく健康的に食べられる、新型ぬか漬の素として注目を集めている。
使い方はポリ袋に入れた野菜に本品を揉み込んで半日程漬けるだけ。乳酸菌と酵母菌を配合しているためあっさりとした発酵感があり、米ぬかが持つ香ばしい香りやほんのりとした甘みを楽しめる。
野菜以外にも、肉や魚の下味付けや、そのまま炒め物の調味料代わりといった使い方もできる。非常に細かい微粉タイプのぬかを使用することにより、舌触り滑らかでそのまま食べられるようになった。
使い方はポリ袋に入れた野菜に本品を揉み込んで半日程漬けるだけ。乳酸菌と酵母菌を配合しているためあっさりとした発酵感があり、米ぬかが持つ香ばしい香りやほんのりとした甘みを楽しめる。
野菜以外にも、肉や魚の下味付けや、そのまま炒め物の調味料代わりといった使い方もできる。非常に細かい微粉タイプのぬかを使用することにより、舌触り滑らかでそのまま食べられるようになった。
米ぬかは、玄米の栄養豊富な表皮部分を粉末にしたものである。ポリフェノール、ビタミンB群、ビタミンE、各種ミネラルのほか、米に特有のポリフェノールであるγ‐オリザノールなども含まれている。これを丸ごと、乳酸菌と酵母菌も一緒に摂れるため健康的なイメージ訴求ができる。
その美味しさと安全安心を支えているのが170℃の過熱水蒸気で焙煎していること(OSR=Over Steam Roast製法)。米ぬかは均一な加熱殺菌が難しい素材だが、OSR製法ではガス状の過熱水蒸気で装置内を満たし無酸素状態を作り出し、米ぬかを一瞬で均一に、酸化させることなく焙煎できる。
この技術が注目され、パン、菓子、飲料業界大手からも同社に煎りぬかの委託製造の依頼が増えている程だ(これらの業界では「ライスブラン」と表現している場合もある)。業務用では、最小メッシュサイズ60M(約0・25㎜以下)から用途に応じたサイズで提供している。
同社はこれまでにも多数のぬか漬けの素や、「ぬかみそ炊きの素」などを発売してきた。今回の「まぶしぬか」はぬかの新たな活用法を切り拓いていくことが期待される。
ぬかづけの素以外では「いぶりがっこの素」が徐々に人気を集めている。野菜にまぶすだけで燻製風味の漬物ができあがる。大根以外の野菜にも使える。燻製風味が洋酒によく合うため、家飲みの定着が追い風となっているようだ。
この他、4月には「キムチ調味料」を発売する。キムチ漬の素製造で培った技術を、鍋物やチャーハン作りへ活かす。漬物の素売場から調味料売場へと戦場を移す、挑戦の第一歩となる。
その美味しさと安全安心を支えているのが170℃の過熱水蒸気で焙煎していること(OSR=Over Steam Roast製法)。米ぬかは均一な加熱殺菌が難しい素材だが、OSR製法ではガス状の過熱水蒸気で装置内を満たし無酸素状態を作り出し、米ぬかを一瞬で均一に、酸化させることなく焙煎できる。
この技術が注目され、パン、菓子、飲料業界大手からも同社に煎りぬかの委託製造の依頼が増えている程だ(これらの業界では「ライスブラン」と表現している場合もある)。業務用では、最小メッシュサイズ60M(約0・25㎜以下)から用途に応じたサイズで提供している。
同社はこれまでにも多数のぬか漬けの素や、「ぬかみそ炊きの素」などを発売してきた。今回の「まぶしぬか」はぬかの新たな活用法を切り拓いていくことが期待される。
ぬかづけの素以外では「いぶりがっこの素」が徐々に人気を集めている。野菜にまぶすだけで燻製風味の漬物ができあがる。大根以外の野菜にも使える。燻製風味が洋酒によく合うため、家飲みの定着が追い風となっているようだ。
この他、4月には「キムチ調味料」を発売する。キムチ漬の素製造で培った技術を、鍋物やチャーハン作りへ活かす。漬物の素売場から調味料売場へと戦場を移す、挑戦の第一歩となる。
【2025(令和7)年2月11日第5186号17面】
つけもと
SNSで話題「キムチ革命」
有限会社樽の味(細田幸平社長、和歌山県御坊市)「発酵で世界を幸せに」をキーワードに、全商品で食品添加物不使用を貫いている。
スーパーマーケット・トレードショー2025では、SNSで話題を集めている「キムチ革命」を中心とした漬物の素を中心にアピールする。
「キムチ革命」は粉末タイプのキムチ漬の素。野菜に揉み込むだけで手軽で美味しく、そして食品添加物不使用という点で、昨年から食の安全性や健康、発酵に関心の高いインフルエンサーの間で注目され始めた。すると瞬く間に「バズっている『キムチ革命』を試してみたら感動!」などと投稿が増え、話題が話題を呼ぶ状態に。大手通販サイトでも漬物の素ランキング上位を総なめにした。
「キムチ革命」の原材料は唐辛子を主体に、野菜パウダーや魚介パウダー、そして深みのある味を作り出す自家製麹などの17種類。国内で市販されているキムチは甘口なものが多いのに対して、「キムチ革命」はだしのきいた濃厚な味わいで「家族が手作りだと気づかないほど本格的」との口コミが寄せられている。
中野了輔常務は「昨年は野菜が高騰していたにも関わらず、一時は通販で個数制限が必要なほど注文が殺到した。リピーターが付き現在も好調。健康性だけでなく味が評価されているからだろう」としている。
また年明けから新たに「ナムル革命」も発売した。同様に粉末タイプで、野菜に揉み込むだけで本格的なナムルが出来上がる。
春夏に向けては、液体タイプの浅漬の素「浅漬け革命」や、同社が干したくあん作りに使うぬか床を製品化した「熟成ぬか床スタンドパック」も人気が高まる。
「浅漬け革命」は一昨年から、小麦や大豆不使用の「そら豆醤油」を使用してアレルゲン不使用に生まれ変わった。
和歌山県の名産である南高梅から抽出される「梅酢」と、白菜漬けの漬け汁を入れているのが特徴で、これにより野菜を短時間漬けるだけで、旨味のある漬物らしい味わいを作れるようになっている。
「熟成ぬか床スタンドパック」は厳選した国産米の糠だけを使用している。乳酸発酵した状態で詰めたウエットタイプであるため、下漬け不要で買ったその日から、失敗なく漬けられる。
漬物の素以外では、自家製麹やそら豆醤油を活用することでアレルゲン不使用を実現した「麹の鍋つゆ(塩味・みそ風味)」や、「奇跡の米粉ラーメン」などを発売している。
細田社長は「食品アレルギー患者は世界中で増え続けている。日本ではまだニッチな市場だが、食べたいものを食べられない方のためにも強化していきたい分野」と意欲を見せている。
スーパーマーケット・トレードショー2025では、SNSで話題を集めている「キムチ革命」を中心とした漬物の素を中心にアピールする。
「キムチ革命」は粉末タイプのキムチ漬の素。野菜に揉み込むだけで手軽で美味しく、そして食品添加物不使用という点で、昨年から食の安全性や健康、発酵に関心の高いインフルエンサーの間で注目され始めた。すると瞬く間に「バズっている『キムチ革命』を試してみたら感動!」などと投稿が増え、話題が話題を呼ぶ状態に。大手通販サイトでも漬物の素ランキング上位を総なめにした。
「キムチ革命」の原材料は唐辛子を主体に、野菜パウダーや魚介パウダー、そして深みのある味を作り出す自家製麹などの17種類。国内で市販されているキムチは甘口なものが多いのに対して、「キムチ革命」はだしのきいた濃厚な味わいで「家族が手作りだと気づかないほど本格的」との口コミが寄せられている。
中野了輔常務は「昨年は野菜が高騰していたにも関わらず、一時は通販で個数制限が必要なほど注文が殺到した。リピーターが付き現在も好調。健康性だけでなく味が評価されているからだろう」としている。
また年明けから新たに「ナムル革命」も発売した。同様に粉末タイプで、野菜に揉み込むだけで本格的なナムルが出来上がる。
春夏に向けては、液体タイプの浅漬の素「浅漬け革命」や、同社が干したくあん作りに使うぬか床を製品化した「熟成ぬか床スタンドパック」も人気が高まる。
「浅漬け革命」は一昨年から、小麦や大豆不使用の「そら豆醤油」を使用してアレルゲン不使用に生まれ変わった。
和歌山県の名産である南高梅から抽出される「梅酢」と、白菜漬けの漬け汁を入れているのが特徴で、これにより野菜を短時間漬けるだけで、旨味のある漬物らしい味わいを作れるようになっている。
「熟成ぬか床スタンドパック」は厳選した国産米の糠だけを使用している。乳酸発酵した状態で詰めたウエットタイプであるため、下漬け不要で買ったその日から、失敗なく漬けられる。
漬物の素以外では、自家製麹やそら豆醤油を活用することでアレルゲン不使用を実現した「麹の鍋つゆ(塩味・みそ風味)」や、「奇跡の米粉ラーメン」などを発売している。
細田社長は「食品アレルギー患者は世界中で増え続けている。日本ではまだニッチな市場だが、食べたいものを食べられない方のためにも強化していきたい分野」と意欲を見せている。
【2025(令和7)年2月11日第5186号18面】
樽の味
かつお香る「即席サランキムチの素」
漬物の素を製造販売する株式会社宏昌食糧研究所(堀川敬生社長、愛知県西尾市)は、野菜が高騰している今だからこそ、野菜の美味しさに丁寧に向き合い、栄養を余すことなく摂ることができる「漬ける」という調理方法を提案していく。
キムチを簡単に手作りできるのが「即席サランキムチの素」だ。かつお節パウダーを配合していて、辛さの中からふわりとかつおが香る和風仕立てのキムチに仕上がる。
12g×5個入で、1個当たり200gの野菜を漬けられる。一口大に切った野菜をポリ袋に入れ、本品を揉み込むだけ。白菜や胡瓜に限らず好きな野菜を漬けられるのが手作り漬物の魅力で、春は菜の花、夏はトマトやオクラ、というように市販ではみかけないキムチも作れる。
「らくらくしば漬の素」は、白梅酢(梅を塩漬けするときに出る梅のエキス)風味の上品で、さっぱりとした浅漬風しば漬ができる。市販品のしば漬は胡瓜の本漬が主だが、本品は様々な野菜をフレッシュ感のある状態で楽しめる。
ドレッシングとの大きな違いは、漬けることで野菜がしんなりと柔らかな食感になること。生野菜の青臭さも抑えられるので、野菜嫌いでも漬物にすれば食べられる、という人もいる。
さらに、堀川社長は「漬物は時間とともに味や食感が変わっていくので、毎回違った表情を見せてくれる。日々、小さな変化を見つけて楽しむ心を教えてくれるのが漬物なのでは」と趣味としての漬物づくりを勧める。
この他、春夏に需要が高まる看板商品の一つがぬか漬けの素「百年床」だ。三河地域特産品であり、甘みと香りの強い白醤油もろみ(絞り粕)を加えているのが最大の特徴であり、他にはない独自の風味と旨味が楽しめるぬか漬の素となっている。
水を混ぜてその日から野菜を漬け始められる。一般的にはぬか床は乳酸菌を増やすための「捨て漬」をする必要があるが、本品は発酵食品である白醤油もろみの力で初日から美味しく漬け上がる。
真空パック入で賞味期間が18か月と長く海外出荷も可能だ。
漬物の素の他には、地元西尾市の特産品である抹茶を使ったアイスの素やホットケーキミックスを製造している。「粉末を扱うこと、抹茶の繊細な味を活かすことは、意外と漬物の素との共通点が多い。当社は小規模だが、その分こだわりの味を追求している」と話す。今年度中に、西尾市内にアンテナショップをオープンする計画だ。
【2025(令和7)年2月11日第5186号18面】
キムチを簡単に手作りできるのが「即席サランキムチの素」だ。かつお節パウダーを配合していて、辛さの中からふわりとかつおが香る和風仕立てのキムチに仕上がる。
12g×5個入で、1個当たり200gの野菜を漬けられる。一口大に切った野菜をポリ袋に入れ、本品を揉み込むだけ。白菜や胡瓜に限らず好きな野菜を漬けられるのが手作り漬物の魅力で、春は菜の花、夏はトマトやオクラ、というように市販ではみかけないキムチも作れる。
「らくらくしば漬の素」は、白梅酢(梅を塩漬けするときに出る梅のエキス)風味の上品で、さっぱりとした浅漬風しば漬ができる。市販品のしば漬は胡瓜の本漬が主だが、本品は様々な野菜をフレッシュ感のある状態で楽しめる。
ドレッシングとの大きな違いは、漬けることで野菜がしんなりと柔らかな食感になること。生野菜の青臭さも抑えられるので、野菜嫌いでも漬物にすれば食べられる、という人もいる。
さらに、堀川社長は「漬物は時間とともに味や食感が変わっていくので、毎回違った表情を見せてくれる。日々、小さな変化を見つけて楽しむ心を教えてくれるのが漬物なのでは」と趣味としての漬物づくりを勧める。
この他、春夏に需要が高まる看板商品の一つがぬか漬けの素「百年床」だ。三河地域特産品であり、甘みと香りの強い白醤油もろみ(絞り粕)を加えているのが最大の特徴であり、他にはない独自の風味と旨味が楽しめるぬか漬の素となっている。
水を混ぜてその日から野菜を漬け始められる。一般的にはぬか床は乳酸菌を増やすための「捨て漬」をする必要があるが、本品は発酵食品である白醤油もろみの力で初日から美味しく漬け上がる。
真空パック入で賞味期間が18か月と長く海外出荷も可能だ。
漬物の素の他には、地元西尾市の特産品である抹茶を使ったアイスの素やホットケーキミックスを製造している。「粉末を扱うこと、抹茶の繊細な味を活かすことは、意外と漬物の素との共通点が多い。当社は小規模だが、その分こだわりの味を追求している」と話す。今年度中に、西尾市内にアンテナショップをオープンする計画だ。
【2025(令和7)年2月11日第5186号18面】
宏昌食糧研究所
ぬか漬に「育てる」楽しみを
小豆島で嘉永5年(1852年)より醤油の製造を続けている株式会社高橋商店(大野英作社長、香川県小豆郡小豆島町)は、醤油製造で培った穀物の加工や発酵、味作りに関する知見を活かして漬物の素も製造している。
「ヤマモの育てるぬか漬パック」は、米ぬかに食塩や昆布、唐辛子、甘草で味付けをしているため、パックに水を入れるだけですぐにぬか漬作りを始めることができる商品だ。
熟成発酵済みの商品とは違い、野菜を漬けることで乳酸菌が増え、風味が変化していく。漬ける野菜や、かき混ぜる手の状態などによっても菌の状態は日々変化していくことになる。ぬか床の醍醐味である「マイぬか床」へ育てていく過程を手軽かつ本格的に楽しめる。
「育てる楽しさ」に焦点を当て、ネーミングにも盛り込んだ。パッケージは親しみやすいイラスト使いで、裏面には従来以上に丁寧な漬け方解説を載せた。大人の新しい趣味として、あるいは子供の食育としてぴったりの商品となった。
この他、浅漬の素「一時間漬」は高橋商店のロングセラー商品。野菜を切ってふりかけて、揉むだけの簡単な漬物の素である。70g入りと10g×10個のミニパックタイプがあり、使い易さから特にミニパックタイプの人気が高い。
「ヤマモの育てるぬか漬パック」は、米ぬかに食塩や昆布、唐辛子、甘草で味付けをしているため、パックに水を入れるだけですぐにぬか漬作りを始めることができる商品だ。
熟成発酵済みの商品とは違い、野菜を漬けることで乳酸菌が増え、風味が変化していく。漬ける野菜や、かき混ぜる手の状態などによっても菌の状態は日々変化していくことになる。ぬか床の醍醐味である「マイぬか床」へ育てていく過程を手軽かつ本格的に楽しめる。
「育てる楽しさ」に焦点を当て、ネーミングにも盛り込んだ。パッケージは親しみやすいイラスト使いで、裏面には従来以上に丁寧な漬け方解説を載せた。大人の新しい趣味として、あるいは子供の食育としてぴったりの商品となった。
この他、浅漬の素「一時間漬」は高橋商店のロングセラー商品。野菜を切ってふりかけて、揉むだけの簡単な漬物の素である。70g入りと10g×10個のミニパックタイプがあり、使い易さから特にミニパックタイプの人気が高い。
【2025(令和7)年2月11日第5186号18面】
高橋商店
2月11日号 チヨダ(埼玉県)
ぬかの味付けには信州みそを使用、よりコクのある深い味わいにこだわっている。5~6回の使い切りタイプになっており、単身世帯や多忙な人がぬか漬けを楽しむためにもピッタリな商品だ。
同社では、女性の社会進出に伴い、働きながら子育てをしている人が増加しており、より簡便な方法でぬか漬けを作りたいというニーズが高まっていると分析。そのニーズを満たす商品として「もみーな」を積極的に提案していく。
また、味付けぬか「熟成ぬか蔵」は水を入れたその日から本格的なぬか漬けが楽しめる商品。野菜の捨て漬けなど、ぬか床を熟成させる手間と時間を省き、忙しい現代人の日常生活に対応する。
味わいの面では、いりぬかに昆布粉末や椎茸粉末を配合、うま味成分である昆布のグルタミン酸や椎茸のグアニル酸により、塩角のないまろやかな旨みを実現している。実際に「熟成ぬか蔵」を使用したユーザーからは味わいの良さを評価する声が多く聞かれ、売場でのリピート率も高い。
「ぬかみそからし」は、ぬか床のメンテナンスのため、ぬか漬けユーザーが使用するロングセラー商品。 からしの抗菌殺菌効果により、ぬか床をカビや虫から守る。ぬか床に混ぜ込むことで、カビ、酵母の増加を抑え、ぬか床の酸味を適度に保つ効果もある。先祖代々伝わるぬか床を保持している人などには今も変わらずマストアイテムとなっている。
同社では、ぬか漬け関連アイテムを購入してもらうため、ぬか漬けの健康美容効果について、積極的な提案を行っている。ぬか漬けの特長として確認されているのは、①栄養、②健康、③ダイエット、④美肌の4つ。それに関連して、腸内環境改善、免疫力アップ、動脈硬化予防といった効能があることも知られている。こうしたぬか漬けの健康美容効果をアピールすることでぬか漬けの需要促進につなげていく。
同社では、ぬか漬け関連アイテムを購入してもらうため、ぬか漬けの健康美容効果について、積極的な提案を行っている。ぬか漬けの特長として確認されているのは、①栄養、②健康、③ダイエット、④美肌の4つ。それに関連して、腸内環境改善、免疫力アップ、動脈硬化予防といった効能があることも知られている。こうしたぬか漬けの健康美容効果をアピールすることでぬか漬けの需要促進につなげていく。
【2025(令和7)年2月11日第5186号18面】
チヨダ