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塩 企業・団体紹介2019

2019年7月29日号 菱塩

塩分上手 五島灘の塩さらさら
「塩分上手さらさら」も好評
株式会社菱塩(熊野直敏社長、本社・崎戸工場=長崎県西海市)は、ダイヤソルト株式会社の全額出資により昭和60年に設立。同年に発売した「いそしお」は、伝統的な日本食(漬物、味噌・醤油、梅干など)や、様々な料理の風味にどのように影響するかを研究し、その集大成として販売を開始した。
2019年現在は、国内で生産されている食用塩のうち、グループでのシェアは2割強と、国内でもトップクラスの生産量を誇っている。同社は、多様な製品(塩・にがり)を安全かつ安定して製造するため素材となる海水の質や製法にこだわっている。原料となる海水は工場に面した五島灘の清澄な海水を使用。原料は親会社ダイヤソルトの「イオン交換膜製塩法」で生産された物を使用しており、その品質と安全性は世界的にも評価されている。
現在、売上のうち塩が9割、にがりが1割。食用塩では、工場のある崎戸町周辺の五島灘をアピールするため「五島灘の塩」のブランド名を前面に打ち出している。発売から3年が経過して年々売上を伸ばしている製品が「塩分上手 五島灘の塩」だ。
同社独自の平釜製法と海水濃縮技術により塩味を損なわずに塩分30%カットを実現。平釜製法で製造した塩の結晶は〝平板状〟で素材に付着しやすく且つ溶けやすい。〝いつもの量で塩味そのまま〟がキャッチフレーズとなっている。
また、同じく塩分30%カットで流動性に優れるサイコロ状結晶の乾燥タイプ150g入り「塩分上手 五島灘の塩さらさら」も好評である。
家庭用として食卓に置いても邪魔にならないサイズで、利用度の向上を狙っている。
【2019年7月29日第4987号14面】
 
株式会社菱塩 https://ryouen.co.jp/

2019年7月29日号 九州ソルト

「九州のあら塩
工業用での対応をきめ細やかに
株式会社九州ソルト(平田雄二社長、福岡市東区)は、家庭用から工業用まで、幅広く〝塩〟を取り扱っており、オリジナル商品の開発にも力を入れている。
同社の沿革は平成8年2月、九州塩業協業組合設立。10年3月、北九州塩元売㈱の塩事業を引継ぎ北九州支店を開設。12年4月、福岡塩業㈱、佐賀塩販売㈱、西九州塩販売㈱、熊本塩業㈱の塩事業を引継ぎ、福岡支店~本渡営業所を開設。13年4月、宮崎塩業㈱の塩事業を引継ぎ、宮崎支店~都城営業所を開設。13年10月、㈱九州ソルトへ組織変更。
同社は塩事業センター、製塩メーカー、輸入塩加工メーカーから仕入れた塩製品を、食品加工メーカー(漬物・水産加工・味噌・醤油・製麺・パン・菓子など)に販売を行う。また、工業用でも大きな需要がある。
食用としては多様化する需要に応えるため「しっとり」から「さらさら」まで国内外各所より取り揃え、用途や暮らしに合わせた様々な塩を提供している。家庭用では一般的な食塩からパウダー塩・粗塩タイプ・天日塩・岩塩など2g~1㎏・5㎏といった食卓用・料理用を取り扱う。
同社オリジナル商品では「九州のあら塩」(1㎏)は、長崎県のきれいな海水を原料とし、海の恵みをそのまま食卓へ届ける一品。海水からとれた国産のあら塩で、しっとりまろやかな味なので漬物や惣菜の味付け等、幅広く使用できる。
「塩屋 天日結晶塩」(500g)は、コククジラ繁殖の聖地として世界遺産に登録された、メキシコのエル・ビスカイノ湾の海水を灼熱の太陽と潮風を利用し、じっくり時間をかけて結晶させた天日塩を使用。日本国内で洗滌・選別・乾燥・挽くだけの工程で粒子を揃え、より使い易く仕上げた。振り塩、つけ塩での利用が特におすすめである。
工業用では、土壌処理(除草・防塵・霜柱防止)、融氷雪、飼料(配合飼料)、軟水処理施設用として、食塩や天日塩などの20・25㎏袋、1tフレコン袋も取り扱う。
塩以外の取扱い品目も順調に伸ばしており、黒糖、氷砂糖、はちみつ、漬物の素、調味料、業務用食品添加物(重そう・塩化マグネシウム・塩化カルシウム・塩化カリウム・硫酸マグネシウム・アミノ酸調味液等)、飲料品などがある。
平田社長は「今季は、九州内の沢庵・高菜などの漬込み用では、豊作傾向で順調なお取引をいただけた。今後もお客様の要望に応えられるよう、きめ細やかな対応を心がけていく」としている。
【2019年7月29日第4987号14面】
 
株式会社九州ソルト http://www.kyushu-salt.com/

2019年7月29日号 朋和商事

海からの恵み「海人の藻塩」
朋和商事株式会社(表広一社長、東京都中央区)は瀬戸内の海水と国産ホンダワラを原料に海辺の工場で造られる「海人の藻塩(あまびとのもしお)」の総販売元である。
「海人の藻塩」は、広島県安芸郡蒲刈町(現呉市)の県民の浜造成工事中に古墳時代の製塩土器を発見した故・松浦宣秀氏を中心に製塩法が研究され、10年余りの歳月を経て藻塩の製法が確立された。
藻塩の製法は、海水の水分を蒸発させ塩分濃度を高くした海水(かん水)に海藻のホンダワラを入れ、エキスを抽出。かん水をフィルターに通して煮詰め、シャーベットのような状態になったら火を止める。釜からすくい出し、遠心分離機にかけて塩に程良くにがりを残す。
その後はよくかき混ぜながら〝から煎り〟し、サラサラになるまで水分を飛ばして焼き上げていく。最後は選別と計量を行い「海人の藻塩」の完成となる。
朋和商事が藻塩を販売するきっかけとなったのは、TV番組だった。松浦氏が発足した「藻塩の会」がTVで取り上げられ、その番組を先代社長の故・表敏昭氏がたまたま見ていたためだ。敏昭氏は翌日には現地に乗り込み、松浦氏と会見した。
そこから町長を紹介され、事業化の検討がスタート。第3セクター方式で、約1年後には製造を担う「蒲刈物産株式会社」が設立され、製塩工場である「海人の館」が建設された。「藻塩の会」は1984年の発足当初から土器を造り製塩するという体験学習を継続しており、「海人の館」には藻塩の歴史を学習できる製塩所跡「沖浦遺跡」を復元した展示館も併設されている。
「海人の藻塩」はミネラル分を含んだうま味たっぷりの塩。製品ラインナップとしては「土器入り(素焼き)250g」「布袋入り300g」「巻紙包み500g」など工夫を凝らしたパッケージが多い。「スタンドパック100g」はより手軽で使い勝手が良いタイプとなっている。
卓上塩にはプレーンのほか柚子塩・抹茶塩・梅塩・レモン塩・わさび塩の全6種類を揃えており「海人の藻塩」の付加価値が活かされた商品として引き合いは多い。お刺身や豆腐、天ぷらのつけ塩など、様々な料理シーンに合う塩となっている。
販売ルートは百貨店や通販のほか、業務用として高級菓子原料、調味料の原料にも採用。地元の調味料メーカーをはじめ、海人の藻塩を前面に打ち出した商品を製造する菓子メーカーや全国的に著名な大手菓子メーカーなど有力企業にも長く使用されている。また、レストランなどの外食でも好評を得ており「今後も業務用は伸ばしていきたい」(表社長)としている。「海人の藻塩」が、これからも注目されることは間違いない。
【2019年7月29日第4987号15面】
 
朋和商事株式会社(海人の藻塩) https://www.moshio.co.jp/index.htm
 
スタンドパック
土器入り、布袋入り、巻紙包み
海人の藻塩 卓上塩

2019年7月29日号 ジェスク・コーポレーション

岩塩を農業用に普及推進
株式会社ジェスク・コーポレーション(中野明朗社長、鹿児島県南さつま市)は汚染物質を含まず、乾燥剤・漂白剤・固結防止剤(フェロシアン)等の添加物を一切使用していない中国の岩塩を原料とした製品(食塩等)の日本総代理店。
中国安徽省にある塩工場(岩塩)は品質・生産量ともに中国一の国有企業で、1日に約4000t、年間130万tを生産。人間による汚染が全くない地下700mにある1億年前の岩塩を「溶解採取法」で汲み上げ、真空釜で結晶させた塩である。ジェスクはその企業と、日本での総代理店契約を結んでいる
中野社長は、地元のJAから昭和61年に脱サラして旅行代理店を経営。その後、自らのポリシーとして「食と健康」の理想を追い求めるため旅行代理店を辞め、平成14年4月の塩の自由化を機に人間に必ず必要な「水と塩」にこだわり、様々な人々との交流を経て、中国産岩塩との運命的な出会いを果たした。
一時は好調な売上を保っていたが、平成19年~20年に発生した中国食品問題等で売り上げが激減。それでも「御社の塩でないと美味しいものが作れない」と指名して購入する食品メーカーや旅館、レストランなどが現在でもあり、着実な取引先が存在している。
岩塩は浸透性が良く、「塩かど」のないまろやかな味わいがあり、素材の旨みを充分に引き出してくれる。どんな料理にも使用でき、味に「まろやかさ」と「こく」を加える優れものだ。塩分が気になる人には、低ナトリウム塩「減塩タイプ」もある。
最近では、食用以外にも入浴剤として「ジェスクのバスソルト」を開発し、乾燥肌のお年寄りには喜ばれている。ミネラルたっぷりの岩塩からできているので湯上りはポカポカと温まり、お肌にうるおいを与える。汚れや匂いを吸着する特性があり、パウダー状で溶けやすいので洗顔料やパック、マッサージなどにも利用できる。
また、現在普及し始めているのが「農業用岩塩」(農業用土壌改良資材)である。塩トマトで有名なように塩は糖度を上げるのに役立ち、海岸端のミカンが甘いのは潮風に吹かれるからとも言われる。過剰な塩の散布は害を引き起こすが、適量であればむしろ作物の品質向上につながる。
鳥取県立倉吉農業高校が同社の農業岩塩を撒いてお米を作り、「第20回米食味分析鑑定コンクール‥国際大会」(全国農業高校お米甲子園)で品種「縁結び」が最高金賞に1票及ばなかったものの「金賞」を受賞。全国のおいしいお米作りを目指す農家に引けを取らない栽培法であるとの評価を受けている。その他、甘藷・大根・人参・イチゴ・キュウリ・トマト・お茶・稲作・小ねぎなど全国で多数の農家が使用しており、良い結果が出ているという。
【2019年7月29日第4987号15面】
 
株式会社ジェスク・コーポレーション http://www.jsc4040.com/
 
ジェスクのおいしい岩塩
同 減塩タイプ
農業用岩塩

2019年7月29日号 日塩

にちえんそるとシリーズ
日塩株式会社(吉武義憲社長、東京都港区)は戦後の企業再建整備に基づき、前身である大日本塩業の国内資産・業務を継承し、昭和24年に発足。2019年で70周年を迎える同社は塩業界屈指の歴史を持つ一方、塩以外に物流、貿易の3部門で事業展開している。
塩部は旧専売から東日本地区での輸入塩の加工・包装および輸送元請に任命され、東日本の輸入塩回送を一手に担ってきたが、現在は三菱商事とタイアップし、粉砕加工メーカーとして食用から工業用まで幅広く国内に供給している。
物流部は内外貨物の荷受、仕分、発送などの一貫した物流システムを構築している。
貿易部は中国貿易を中心に、フレコンバッグや酸化鉄のほか道路融雪剤を輸入し、塩部と連携している。 同社の製品は、三菱商事が扱うメキシコ産天日塩が中心で、国内に安定的なサプライチェーンを質量共に構築しており特に、道路融雪用塩では物流部の協力の下、安定した供給実績を積み重ねている。
食用塩の主力はロングセラーとして知られる天日塩シリーズ。「にちえんそると天日原塩」は塩化ナトリウム95%以上で自然結晶させた天日塩。様々な大きさの不定形結晶の天日塩で、漬物の下漬の他、醤油などに溶解して使用されている。
「にちえんそると天日粉砕塩」は天日原塩を粉砕した塩で素材のなじみやすさが特長。皮革なめしで採用されたり、ブライン凍結というカツオ等の瞬間凍結用として利用されるなど、同社塩部の取組みは幅広い。
【2019年7月29日第4987号14面】
 
日塩株式会社 http://www.nichien-s.co.jp/
にちえんそると 天日原塩 25kg
にちえんそると 天日粉砕塩 25kg

2019年7月29日号 NMソルト

   シャークベイ塩田
世界遺産で作る天日塩
株式会社NMソルト(川上隆司社長、本社=和歌山県和歌山市)は2002年に南海化学株式会社(85・5%)と、三井物産株式会社(14・5%)の共同出資で設立された天日塩粉砕加工メーカー。
地元和歌山県の名産品・梅干用の塩供給では圧倒的シェアを誇る。その秘訣は、塩の良し悪しを決める原料調達、加工技術の双方に強みを持つ点にある。
原料は主に、出資元の三井物産から調達する。三井物産はアジアでも屈指の原料供給力を誇っており、塩田はオーストラリアのシャークベイ塩田と、オンズロー塩田の2つを保有。それぞれ同社100%の子会社が塩田を運営している。
主に食用塩を製造するシャークベイ塩田は面積7000haの広大な土地で、年間生産量130万tと、日本の一般用塩需要に匹敵する量を製造する。シャークベイは今も手付かずの自然が残る幻想的な風景で、1991年に世界遺産登録されたほど。ここでの塩作りは、自然への負荷がほとんどない天日干しが基本。ミネラルを含み、甘みがあってまろやかな天日塩が出来上がる。
この塩を、NMソルトが和歌山港に構える西浜工場で受入れ、洗浄、乾燥、粉砕する。中でもにがり成分が多い「熟生天日塩」にて塩蔵した梅干しは「梅干し製品の皮が破れにくくなる」といった高い評価を受けており、1次工程だけでなく2次工程でも採用される。「洗滌天日塩」は、高度技術で原塩の表面を磨いた上、夾雑物を取り除くことにより純度を高めた高品質・高付加価値商品だ。
この他、既成製品以外でも、溶けやすさや味わい、粒度など様々なニーズに対応可能。カスタムメイド感覚で最適な塩を製造できる。
このように、NMソルトの塩は品質的に最高水準とも言える優れたものでありながら、規模のメリットにより製造費用を抑えることができ、コストパフォーマンスにも強みがある。2019年4月から社長に就任した川上氏は「塩は食べ物の美味しさのベースであり、新たな価値を創造しうる。安全安心で品質に揺るぎのない当社製品を活用いただきたい」と話している。
【2019年7月29日第4987号14面】
 
株式会社NMソルト http://www.nmsalt.co.jp/

2019年7月29日号 日本塩工業会

塩産業の健全な発展に寄与
一般社団法人日本塩工業会(野﨑泰彦代表理事)は、製塩技術の進歩と経営の改善に尽力し良質な国産塩の安定供給に努め、日本の塩産業の健全な発展に寄与することを目的として1972年4月に設立された。
1972年、塩田製塩からイオン交換膜製法への転換を契機に塩業組合中央会を改組し発足した。
これによりイオン交換膜製法による会員7社体制で始動(現在は3社)。初代会長には大平正芳氏(のちの内閣総理大臣)が就任している。
主な活動内容としては製塩事業に関する経営および技術の改善に関する調査研究、製塩事業に関する情報の提供に関する事業、業界の向上発展に必要な立法の勧告および陳情を行っている。
日本塩工業会は1997年、塩専売制の廃止を受けて「塩の品質に関するガイドライン」を定め、国内の海水を原料としたイオン交換膜製法で製造する塩の安全性と品質の向上を目的に定期検査を行っていた。
認定工場マークを交付
その後、2002年の塩の自由化に伴い、国際規格(Codex食用塩規格)を導入して対応することを視野に入れて「食用塩の安全衛生ガイドライン」として改編した。
会員企業の工程の安全衛生検査および製品検査で、同ガイドラインに合格した工場に対しては安全衛生基準認定工場認定証を交付し、2001年から「安全衛生基準認定工場マーク」を個々の製品包装袋につけている。食用工業用として広く使用されている25㎏大袋製品に付いているこの「認定工場マーク」は世界最高レベルの品質と安全性を保証するものとなっている。
【2019年7月29日第4987号14面】
 
一般社団法人日本塩工業会  http://www.sio.or.jp/

2019年7月29日号 日本製塩

彩塩®シリーズ(小袋タイプ)
日精の天日塩シリーズ
日本精塩株式会社(貞永憲作社長、神奈川県川崎市)は、輸入天日塩の洗浄、粉砕、篩分け、異物選別の他、各製造工程によって製品区分を行い、ユーザーの使用用途に合わせた提案を行っている。
同社は世界自然遺産に指定された海域の海水で作られるメキシコ産天日塩を原料とし、その天日塩を食塩水で洗い磨きする洗滌法を国内で初めて試みた企業として知られている。
洗滌法による製品を揃える中で「洗滌塩シリーズ」は、1回洗浄を施した製品。溶解・ろ過して使用する醤油メーカーや塩漬後に洗い流す漬物メーカーに利用されている。「サンソルトシリーズ」は、2回洗浄と脱水を施しているため、塩結晶がよりクリアな製品。醤油、漬物、水産加工で利用されている。
「洗浄塩シリーズ」・「サンソルトシリーズ」には小粒タイプもあり、ユーザーの要望に対応している。
「波の華シリーズ」は、2回洗浄後、異物選別と乾燥工程を経ており、サラサラとしていて使いやすいのが特徴だ。製品に「天日塩使用」と表示する練製品、味噌、製菓メーカーで採用されている。粗粒タイプは2~3㎜と粒型が粗くソルトミルなど外食での引き合いが多く、パスタのゆで塩などにも使用されている。
「日精の天日塩」は、2回洗浄後、異物選別工程を経て粉砕、にがり添加を施した製品として人気がある。漬物、練製品、味噌メーカーで長年に亘り使用されている。天日塩でもサラサラとした商品の要望が強まる中で開発したのが「ドライ天日塩」。最終工程におけるプレミックスで重宝されている。いずれの商品もユーザー製品のパッケージに「天日塩使用」と表示することで差別化を図ることができる。
また、小売向け製品として好評を博しているのが「彩塩〓Rシリーズ」だ。同社が誇るサラサラとした塩に天然パン酵母由来の自然なうま味成分と厳選したスパイス&ハーブをブレンドした、新しいタイプのシーズニングソルト。サッと振りかけるだけで、豊かなうま味と風味で料理を美味しくする。従来の瓶タイプに加え、スパイス・調味料売場で展開しやすい彩塩30gタイプも新登場。アルミ袋でチャック付きパッケージとなっており、彩塩の特徴である素材やスパイスの香りを長期間キープすることができる。
ラインナップは「レモン」、「柚子」、「イタリアン」、「ガーリック」、「塩胡椒」、「梅」、「カレー」、「和風」の8種類。味のバリエーションが豊富で、料理の下ごしらえから味の仕上げまで幅広く利用でき、毎日の食卓が楽しくなる。
【2019年7月29日第4987号14面】
 
日本精塩株式会社  http://www.nihonseien.co.jp/

2019年7月29日号 天塩

「天塩ファイブスター」新発売
株式会社天塩(鈴木恵社長、東京都新宿区)は2019年9月2日より「天塩ファイブスター150g」を新発売する。ファイブスターは、海水を濃縮して得られる塩やニガリなどのミネラルの内、最後に僅かに得られるマグネシウム、カルシウム等を豊富に含む塩類。いつもの塩の代わりに使うだけで塩分を60%カットできる。原料は高知県室戸海洋深層水100%で、添加物は一切使用していない。
塩分を60%以上カットしたファイブスターは【塩分40%以上のもの】という塩の定義には当てはまらないため、同社では身体に不足がちなミネラルを摂取できる健康ミネラル調味料として提案していく。
同社の看板商品「赤穂の天塩」は、世界自然遺産であるオーストラリア・シャークベイの海水からできた天日塩とにがりを原料に、江戸時代から赤穂に伝わる差塩製法を継承し、にがりを含むまろやかな味わいの粗塩に仕上げている。
料理に使うと食材の旨味を引き立てるため奥深い味わいが楽しめる。食材への浸透性や付着性も高く料理への馴染みが良いため発酵を促進し旨味を増すこともできる。
〝赤穂の塩作り”は2019年5月20日、文化庁より「『日本第一』の塩を産したまち播州赤穂」として、その歴史文化が日本遺産に認定された。これにより、「赤穂の天塩」は“世界遺産で作られた原料を使用した、日本遺産の播州赤穂で作る塩〟ということになり、同社では今後そのストーリー性のPRにも力を入れていく。
また「天海の平釜塩」はサラサラで使いやすい焼塩タイプの人気商品。高知県室戸沖海洋深層水を平釜でじっくり時間をかけて結晶化(平釜結晶製法)した。塩を高温で焼き上げているため、料理や食卓などのシーンで活用しやすいサラサラの質感に仕上がっている。
【2019年7月29日第4987号13面】
 
株式会社天塩  https://www.amashio.co.jp/
天塩ファイブスター150g
赤穂の天塩
天海の平釜塩

2019年7月29日号 日本海水

業務・小売用双方で活躍
株式会社日本海水(西田直裕社長、東京都千代田区)は塩の国内トップメーカーとしてシェア4割を超え年間40万tの生産規模を誇り、兵庫県の赤穂と香川県の讃岐の2工場を持つ。各工場の相互補完や迅速な配送システムなど安定供給の体制作りを確立しているだけでなくバラエティーに富んだ商品群であらゆる製品を提案できる対応力を備える。
塩造りの技術や海水資源を基にしてグループ会社と協同し、環境・電力・食品・農業・水事業など多彩な事業も創出している。
そんな同社の家庭用商品では食卓で、キッチンでと毎日の料理に使いやすい定番塩としておすすめしたいのが「日本海水食塩」である。瀬戸内の海水を100%使用した国産塩で水分をしっかり飛ばしたサラサラタイプ。荷姿は1㎏と5㎏を用意し入数も昨今の店舗サイズ、取扱い状況に合わせて24入りだけでなく12入りも用意。持ち運び負担軽減やバックヤードのスペース削減に対応。リーズナブルな価格を実現した看板商品である。
「和の豊塩」はにがり塩が使いたいけれど、べとついて使いづらいという声に対応し開発されたべとつきを抑えたタイプ。肉や魚の振り塩や塩一つまみといった普段の料理での使いやすさを追求した。
こちらも国産原料100%使用で定番塩として活躍が期待できる商品。内容量200g、500g、1㎏だけでなく業務用25㎏も用意している。
500度以上で焼成した「和の豊塩焼塩」もあり、よりサラサラしたまろやかな味わいを楽しむことができる。日本海水はイオン交換膜式立釜製法だけでなく工場それぞれに独自のこだわりのある平釜塩も用意している。
「瀬戸のあらじお」は讃岐の平釜でじっくりと煮詰めており一つ一つの粒が大きい。スプーン一杯分のグラム数が立釜で造る普通の塩の約半分なのが特徴である。
塩味をそのままで塩分50%にまでカットした「お塩で減塩」も需要が伸びている。こちらはナトリウムを減らした代わりに野菜や果物に含まれていて血圧を下げると言われている塩化カリウムをプラス。内容量80gのボトルタイプと350gのパウチタイプを揃えている。
【2019年7月29日第4987号13面】
 
株式会社日本海水 https://www.nihonkaisui.co.jp/
お塩で減塩80g
お塩で減塩350g
日本海水 食塩
和の豊塩(てしお)
瀬戸のあらじお

2019年7月29日号 青い海

沖縄の塩・シママース
株式会社青い海(又吉元榮社長、沖縄県糸満市)は沖縄の塩(マース)づくりの伝統を今に伝える様々な商品ラインナップを揃えており小売り向け・業務用両面で存在感を強めている。
看板商品「沖縄の塩シママース®」は平釜で焚き上げて粒の粗い「あらじお」タイプに仕上げることで食材への付着が良くなじみやすい。塩専売制の下、法の枠内で本土復帰前の「マース(塩)」を復活させるために専売公社と協議を重ねた結果、輸入天日塩を購入し再生・加工する製法が認可され1974年7月に青い海はスタートした。現在は当時の製法に準じて輸入天日塩を沖縄の海水で完全に溶解した後、平釜にて再結晶化させる方法で製造を行う。フレーク状のため漬物では浅漬等への塩の入りが良く原菜のシャキシャキとした歯応えを失わない。塩度も高くしっかりと塩味も得ることができる。
「沖縄の塩 シママース®やきしお」はドライタイプのシママースとして引き合いが強くなっている。「やきしお」にすることで粒度を細かくしておりユーザーごとの要望にも応えることも可能だ。ハム・ソーセージ用としては沖縄だけでなく大手量販店グループの指定加工原料にも採用されており全国的に有名な米菓にも使用されている。
「沖縄の海水塩 青い海®」は比較的塩かどの取れた柔らかい塩味が楽しめる。1997年に塩専売法が廃止となり海水からの製塩が認められるようになると会社設立より念願であった沖縄の海水を100%原料とした海水塩シリーズが誕生。糸満沖合約2000mから取水した海水をじっくりと煮詰めて造る塩で、単なる塩味だけでなくほのかな甘味が楽しめる。高質であるがゆえの素材の味を重視した料理におすすめだ。人気飲料水にも採用されるなど沖縄ブランドとして販路を広げている。
「沖縄の海水塩 美ら海育ち」は「沖縄の海水塩 青い海」と濃縮する工程までは同じだが結晶化する段階で薪焚きを行い、ミネラル分を多くして粒度も比較的細かくしている。食通をはじめ根強いファンを持つ。薪の炎でじっくりと煮詰めた同商品はほのかな苦みと甘みが特長だ。和・洋・中などあらゆる料理の使用に向いている。外食向けとしては焼き鳥店など店頭に「沖縄の塩使用」のミニ看板を提供している。
また、青い海は砂糖製品も揃えている。「天糖太陽」は沖縄の太陽をいっぱいに浴びて育ったサトウキビのみを使用し精製を控えめにして仕上げた1番糖である。サトウキビ由来の香りがしっかりと残っておりコーヒーなどの飲み物はもちろん煮物などの料理、お菓子作りにもピッタリ。
【2019年7月29日第4987号13面】
 
株式会社青い海  https://www.aoiumi.co.jp/
沖縄の塩 シママース
沖縄の海水塩 青い海
沖縄の海水塩 美ら海育ち
天糖太陽
 
焼き鳥店などにお勧めの看板

2019年7月29日号 伯方塩業

世界一有名な塩メーカー目指す
「伯方の塩」で知られる伯方塩業株式会社(石丸一三社長、本社=愛媛県松山市)は、2023年の創業50周年を目前に、新たなブランド構築へ向け活発に取り組んでいる。
同社はもともと、塩田存続を求める消費者運動から生まれた企業だ。食べ物の基本である塩の大切さを訴え誕生した背景から、自社のブランド構築を通して、塩全般の地位向上を目指している。
「伯方の塩」は、昭和46年まで瀬戸内の風物詩と言われていた「流下式枝条架併用塩田」で作った塩の品質を手本としている。作り方は、輸入天日塩田塩を日本の海水で溶解して煮詰め、結晶した塩を数日間じっくりと「自然乾燥」させる、というもの。こうすることで、海水中の成分であるにがり(苦汁)を程よく残し、ほんのりと甘みを感じられる塩となる。
商品としては、小売用では「伯方の塩」や、サラサラタイプの「伯方の塩・焼塩」、ボトル入りで使い勝手の良い「伯方の塩DRY」を中心に販売していく。
業務用でも、こだわりの食品メーカー向けに「伯方の塩」を提案している。外食・中食向けには、有機JAS認定の宇治抹茶を用いた香り高い「伯方の塩 抹茶塩1g」を提案する。
また、2010年、塩田で作った塩の品質・味を継承しなければいけないとの考えから、昔の文献や当時の技術者の協力を得て「流下式枝条架併用塩田」を社員の手で再現した。現在はこの塩田でつくった塩を「されど塩」ブランドとして販売している。中でも瀬戸内海の原料100%の「されど塩藻塩」は、塩田で濃い塩水をつくり海藻(ホンダワラ)を浸け込み煮詰めて作るため、海藻のうま味を感じる塩として人気だ。
2019年4月には基幹工場である大三島工場の増設工事を終えた。最新の設備を供え、生産の効率化や異物管理レベルを向上し、さらなる品質アップを目指す。
さらに、石丸社長は今後10年間で「世界一有名な塩メーカーを目指す」と宣言した。製法へのこだわりに加え、従業員や地域への貢献といった面からもブランドを構築し、営業活動との相乗効果を狙っていく。ゆくゆくは「食材と塩を活かすシンプルな食べ方、すなわち和食の発信にも繋げたい」(石丸社長)との想いも語っている。
同社は、若年層を中心に自分で料理をしない人が増える中で、塩について興味をもつきっかけを作りたい、という願いから有名なサウンドロゴを歌う「伯方の塩二代目声優オーディション」を開催した。審査結果は2019年9月17日に同社HP上で行う予定だ。
【2019年7月29日第49807号12面】
 
伯方塩業株式会社  https://www.hakatanoshio.co.jp/
伯方の塩
されど塩藻塩
再現された流下式枝条架併用塩田

2019年7月29日号 塩事業センター

積極的な売場提案を実施
公益財団法人塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)は漬物需要が高まる時期に店頭で原料野菜と共に大量陳列を行い、需要喚起を行っている。6月からは梅の時期であり、全国的に「食塩5㎏」を中心に今年も各地の塩元売会社を通じて積極的な売場提案を実施している。
販促ツールとしては「食塩でつくる美味しい梅漬け」と「旬の山菜をおいしくいつもの食塩」の2つのポスターや、「梅干し」や「キャベツの洋風漬け」のレシピを紹介した手に取りやすいリーフレットを用意した。
商品紹介やレシピ提案だけでなく塩事業センターでは塩に関する様々な情報を分かりやすく提供することを目的にHP内に「塩百科」を掲載している。塩の基本、塩の作り方、塩の用途、塩の選び方、数字で見る塩などの項目を設置し塩の知識が深まる内容となっている。その他にも、情報発信の一環として、日本国内で流通している塩商品208品の成分分析データを収録した「市販食用塩データブック2019年版」も販売している。データは、それぞれの商品の特徴が分かりやすいように原材料や製塩方法別にまとめられており、主成分をレーダーチャートで表している。
また、2018年春に発売した「食塩減塩タイプ200g」と「食卓塩減塩タイプ90g」も好評で、展示会などでの反応も良く取り扱う小売店も増えてきている。HPで減塩レシピも紹介するなど塩事業センターならではのやり方で減塩商品の定着を進めている。
「食塩減塩タイプ200g」は、シェア№1商品「食塩」と比べ塩分を50%カットし、塩味のあるカリウムとにがりを加えておいしい塩味に仕上げた。うず潮で有名な徳島県の鳴門市の海水からつくった国産塩で保存にも便利な使いやすいチャック付きスタンディングパウチ入り。標準販売価格は248円(税抜)となっている。
「食卓塩減塩タイプ90g」はカリウムの配合を少なく抑えることで、くせのない塩味に仕上げた。「食卓塩」と言えば昭和27年の発売以来〝赤いキャップ〟でお馴染みのロングセラー商品。びんの形状、振り出し易さはそのままで緑のキャップで新登場したというインパクトも大きい。標準販売価格は198円(税抜)となっている。
【2019年7月29日第49807号12面】
 
公益財団法人塩事業センター  https://www.shiojigyo.com/
「旬の山菜をおいしくいつもの食塩」ポスター
「食塩でつくる美味しい梅漬け」ポスター
食塩 減塩タイプ200g
食卓塩 減塩タイプ90g

2019年6月3日号 塩事業センター

需要喚起と減塩商品
公益財団法人塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)は漬物需要が高まる時期に店頭で原料野菜と共に大量陳列を行い、需要喚起を行っている。6月は梅の時期のため、全国的に「食塩5㎏」を中心に今年も各地の塩元売会社を通じて積極的な売り場提案を実施する。
販促ツールとしては「食塩でつくる美味しい梅漬け」と「旬の山菜をおいしくいつもの食塩」の2つのポスターや「梅干し」や「キャベツの洋風漬け」のレシピを紹介した手に取りやすいリーフレットを用意した。
商品紹介やレシピ提案だけでなく塩事業センターでは塩に関する様々な情報を分かりやすく伝えることを目的にHP内に「塩百科」を掲載している。塩の基本、塩のつくり方、塩の用途、塩の選び方、数字で見る塩などの項目を設置し塩の知識が深まる内容となっている。
そして、2018年に発売した「食塩 減塩タイプ200g」と「食卓塩 減塩タイプ 90g」も好評で、展示会などでの反応も良く取り扱う小売店も増えてきている。HPで減塩レシピも紹介するなど塩事業センターならではのやり方で減塩商品の定着を進めている。
「食塩 減塩タイプ 200g」はお馴染みの塩事業センター「食塩」と比べ塩分を50%カットし塩味のあるカリウムとにがりを加えておいしい塩味に仕上げた。うず潮で有名な徳島県の鳴門市の海水からつくった国産塩で保存にも便利な使いやすいチャック付きスタンディングパウチ入り。標準販売価格は248円(税抜)となっている。
「食卓塩 減塩タイプ 90g」はカリウムの配合を少なく抑えることで、くせのない塩味に仕上げた。「食卓塩」と言えば昭和27年発売以来〝赤いキャップ〟でお馴染みのロングセラー商品。びんの形状、振り出し易さはそのままで緑のキャップで新登場となっており、インパクトも大きい。標準販売価格は198円(税抜)となっている。
家庭での塩の消費量は年々減少傾向にある一方で、減塩タイプの塩商品は消費量が比較的安定している。
そのようなニーズに着目し、さらにおいしさと使い勝手の良さで差別化を図っている。
【2019年6月3日第4980号6面】
 
公益財団法人塩事業センター  https://www.shiojigyo.com/
「旬の山菜をおいしくいつもの食塩」ポスター
「食塩でつくる美味しい梅漬け」ポスター
食塩 減塩タイプ200g
食卓塩 減塩タイプ90g
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