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◎発酵長寿 信州ふるさと便 信濃食品

南信州野沢菜工房

長野県SDGs推進企業登録証
長野県SDGs推進企業に登録
有限会社信濃食品(伊藤征剛社長、長野県飯田市嶋)は、信州の郷土食である野沢菜漬を幅広く手がけるメーカー。その商品は定番の袋物やプチカップといった市販用・業務用の漬物類に留まらず、近年では野沢菜自体を素材として提案する、総合的な野沢菜メーカーとして存在感を強めている。 
最近では、自社農場におけるリサイクル堆肥の使用などSDGsへの取組も積極的で、長野県SDGs推進企業にも登録されている。同社の経営理念である『伝統を継承し新しい伝統をつくり、食を通じて社会に貢献する/安心・安全・安定のものづくりを未来永劫に』は、SDGsの達成と目標を同じくするものである。食を通じ、経済活動や人々の健康に貢献し、安心安全な食を安定的に製造し、地域経済活動の活性化を通じて、SDGsの達成に貢献していく。
事業継続力強化計画を策定
また、令和3年7月27日には、「2021関継強単認第4073号」として、事業継続力強化計画の認定を受けた。同社のある飯田市川路地区は過去に天竜川の氾濫が発生した地区。同社も当時被害を被った経験から、事業継続力強化計画を策定し、取引先への迅速な対応、社員の安全確保に努めている。

原菜へのこだわり

野沢菜の原菜は、長野県をはじめとし、群馬県、山梨県、新潟県、徳島県の契約栽培農家から通年旬を追いかけてその時々のおいしさを届けている。昨今の台風や長雨などの天候不順による原料不足に対応するため、同社では自社農場での野沢菜栽培に着手。畑作り~栽培~製造まで一気通貫で安心な商品を届けられるよう取り組んでいる。

野沢菜産地

野沢菜年間スケジュール

刻み野沢菜のキムチ漬

刻み野沢菜のキムチ漬
同社では2021年に「刻み野沢菜のキムチ漬」を新発売した。国産野沢菜の浅漬けを使用、唐辛子や魚醤、オキアミ、リンゴといった食材をたっぷりと加え、熟成した旨みを持つ本格キムチに仕上げている。
製造工程で、野沢菜をしっかりと圧搾することにより水気を抜き、キムチの旨味を凝縮。シャキシャキとした野沢菜と濃厚なヤンニョムの組合せがクセになる。発売以来、少しずつ認知が広がり、リピーター層が増えてきている。
 ※本商品は、食料新聞の人気企画「今週の記者のオススメ!」(2022年8月1日・第5101号)に選ばれている。こちらから

国産野菜使用 野沢菜漬

食べ切りサイズの人気商品「国産野菜使用 野沢菜漬」は、数あるプチタイプの浅漬類の中でも、野沢菜の美味しさと賞味期限10日という扱いやすさから、安定した売上を築くことが出来る存在。調味液を捨てるための専用口が設けられており、直ぐに食べられる簡便性も追及している。 

ホールものの看板商品「信濃の野沢菜漬」

信濃の野沢菜漬
野沢菜漬まろやかしょうゆ味

ホール物で看板商品である「信濃の野沢菜漬」はアレルゲンフリーを謳い、食の多様性が求められる市場にも対応していく。元々、同商品の特徴である透き通った調味液はアレルゲンを含む原材料は使用しておらず、合成保存料、合成着色料も一切使用していない。内容量は170g。

 「野沢菜漬まろやかしょうゆ味」は生揚げ醤油のコクとリンゴ酢の爽やかな味に仕上げた人気商品である。原料野菜は土づくりからこだわり、鮮度・品質を重視している。内容量はこちらも170gとなっている。

野沢菜チャーハンの素

野沢菜チャーハンの素
「野沢菜チャーハンの素」
「野沢菜チャーハンの素」は、2019年に発売した商品で、刻んだ野沢菜漬を唐辛子やニンニクが香る味わいに仕上げた。使用方法はゴマ油・サラダ油・オリーブオイルなどお好みの油を入れて混ぜるだけ。炒める手間無しに、スパイシーで食欲をそそる美味しさの混ぜごはんが出来上がる。
他にもパスタの具材や、信州名物〝山賊焼き〟のような唐揚げの味つけなど、人によって料理アイデアを浮かべられるため、業務筋でも様々なメニュー提案が可能だ。1袋100g入りでお米約2合分の混ぜごはんを作ることが出来る。
チャーハン以外にも様々な料理に活用出来る
伊藤社長は「野沢菜=信州というブランド力を、先代たちが作って来てくれた。これをさらに広げて行くためには、定番の商品を売り続けながらも、新しい発信をして行きたい。現在でも野沢菜を食材として使用することに価値を感じていただいており、我々としてもっと売り込むことが出来ると思う」と話す。
手軽に1品を完成させることが出来る同品は外食業界の人手不足にも対応可能で、野沢菜の価値を広範囲に伝えられる商品となっている。
 ※本商品も、食料新聞の人気企画「今週の記者のオススメ!」(2019年9月23日・第4993号)に選ばれている。→こちらから

安全安心を追求 徹底した衛生管理

同社では、安全安心な野沢菜造りを追求し、衛生管理、品質管理を徹底した工場で日々の製品造りを行っている。平成21年度には(社)日本食品衛生協会の食品衛生優良施設表彰を受賞するなど、衛生管理体制において高い評価を得ている。
衛生管理、品質管理を徹底した工場
食品衛生優良施設表彰を受賞

信濃農場株式会社を設立

農業経営改善計画認定書

食育活動も実施

野沢菜漬は近年の天候不順で原料不足が課題となっている。そのため、信濃食品は信濃農場株式会社という形で農業生産法人を設立、地元長野県飯田市で2014年頃から野沢菜の本格栽培に乗り出した。今では年間100トン規模の収穫量があり、遊休農地の借受けも順調に増加し着々とその役割を大きくしている。

また、地元中学が実施した体験学習では信濃食品が受け入れる形で生徒たちが工場や農場を訪れて野沢菜漬を学習。伊藤社長は生徒たちに対し、野沢菜をテーマに講演を行うなど食育活動も行っている。野沢菜の歴史、漬物業界の取り組みや市場動向について知ってもらう機会を作ることで地場産業の大切さを学ぶ機会を提供している。

紙面アーカイブ(2023年7月21日号)

ビーツ漬 かつおだし風味
わさび香るズッキーニ漬け
「ビーツ漬」「ズッキーニ漬け」新発売
 有限会社信濃食品(伊藤征剛社長、飯田市嶋)は、8月より「ビーツ漬 かつおだし風味」「わさび香るズッキーニ漬け」を新発売する。2品共に西洋野菜を和風の味付けに仕上げたこれまでにない漬物製品として注目を集めている。 
 ビーツは鮮やかな赤色が印象的な野菜。見た目や食感はカブに似ているが、味わいは特徴的で、豊かな甘みと土臭さを持つ。同社では、この独特な味わいを引き立てるため、ビーツをかつおだしで調味、素材の個性を活かしながら食べやすく仕上げている。通年販売で、原料は長野県産を使用する。 
 また期間限定で、これまでは廃棄されていたビーツの葉の部分も使用。ホウレンソウに似た味わいでこちらも和風の味付けが良く合う。廃棄野菜を使用することで、食品ロス削減にもつながる商品となっている。 「わさび香るズッキーニ漬け」は、長野県が全国生産量1位を誇る西洋野菜ズッキーニをわさび風味に仕上げた漬物。ズッキーニの独特な食感が心地よく、さわやかなわさびの風味が鼻から抜ける。
 昨年の展示会で試作品を展示したところ、試食が好評だったことから、今回、満を持して発売する。通年販売で、原料は長野県産を中心に国産を使用。今後はズッキーニの自社栽培も計画している。
 同社では野沢菜製品も好調を維持。食べ切りサイズの人気商品「国産野菜使用 野沢菜漬」は、数あるプチタイプの浅漬類の中でも、野沢菜の美味しさと賞味期限10日という扱いやすさから、安定した売上を築くことが出来る存在。調味液を捨てるための専用口が設けられており、直ぐに食べられる簡便性も追及している。
 「野沢菜チャーハンの素」は、刻んだ野沢菜漬を唐辛子やニンニクが香る味わいに仕上げた商品。使用方法は、ご飯に同商品を加え、ゴマ油・サラダ油・オリーブオイルなどお好みの油を入れて混ぜるだけ。炒める手間無しに、スパイシーで食欲をそそる美味しさの混ぜごはんが出来上がる。  同社ではSDGsの取組にも積極的だ。一部商品で包材を縮小することで、プラスチック使用料を削減。食品ロス削減のため各商品の賞味期限延長にも着手している。
 また地域社会問題となっている遊休農地を自社農場として活用している他、他県での原料生産を地元生産へ移行することで、輸送時のCO2削減にもつなげている。
【2023年7月21日号14面】
野沢菜チャーハンの素
国産野菜使用 野沢菜漬

紙面アーカイブ(2022年12月21日号)

刻み野沢菜のキムチ漬
国産野菜使用 野沢菜漬
野沢菜チャーハンの素
長野県SDGs推進企業登録証
幅広い野沢菜製品で存在感
 有限会社信濃食品(伊藤征剛社長、飯田市嶋)は、信州の郷土食である野沢菜漬を幅広く手がけるメーカー。その商品は定番の袋物やプチカップといった市販用・業務用の漬物類に留まらず、近年では野沢菜自体を素材として提案する、総合的な野沢菜メーカーとして存在感を強めている。
 自社農場におけるリサイクル堆肥の使用などSDGsへの取組も積極的で、長野県SDGs推進企業にも登録されている。
 同社では昨年「刻み野沢菜のキムチ漬」を新発売した。国産野沢菜の浅漬を使用、唐辛子や魚醤、オキアミ、リンゴといった食材をたっぷりと加え、熟成した旨みを持つ本格キムチに仕上げている。
 製造工程で、野沢菜をしっかりと圧搾することにより水気を抜き、キムチの旨味を凝縮。シャキシャキとした野沢菜と濃厚なヤンニョムの組合せがクセになる。発売以来、少しずつ認知が広がり、リピーター層が増えてきている。
 食べ切りサイズの人気商品「国産野菜使用 野沢菜漬」は、数あるプチタイプの浅漬類の中でも、野沢菜の美味しさと賞味期限10日という扱いやすさから、安定した売上を築くことが出来る存在。調味液を捨てるための専用口が設けられており、直ぐに食べられる簡便性も追及している。同商品は10月1日店頭到着分より80gから70gへ規格変更を実施した。また同じく10月1日店頭到着分より、野沢菜漬ホール商品200gを終売とし、野沢菜漬ホール商品を170gへ集約したほか、小売用商品は8~12%、業務用商品は10%程度の値上げを実施した。
 「野沢菜チャーハンの素」は、刻んだ野沢菜漬を唐辛子やニンニクが香る味わいに仕上げた商品。使用方法は、ご飯に同商品を加え、ゴマ油・サラダ油・オリーブオイルなどお好みの油を入れて混ぜるだけ。炒める手間無しに、スパイシーで食欲をそそる美味しさの混ぜごはんが出来上がる。
 もともと熊本地震の際に、避難所で食べるご飯はあるのにおかずがないという状況を知った伊藤社長が漬物メーカーとして何かできないか考えて開発した商品。常温で長期保存ができるため災害や感染症対策のための備蓄食としても適している。1袋100g入りでお米約2合分の混ぜごはんを作ることが出来る。
 また、野沢菜の冷凍技術の高さも同社の特徴の一つだ。特殊技術により野沢菜漬の冷凍保管が可能となっており、浅漬と同等の味わいを実現。台風や異常気象により原料不足に陥ったとしても、同社では冷凍備蓄があるため、欠品を防ぐことができる。こうしたリスク管理の側面も取引先から大きな信頼を得ている。
 近年、生産者の減少や天候不順の影響により、野沢菜の不安定な原料状況が課題となる中、同社では農業生産法人である信濃農場株式会社を設立、地元飯田市で野沢菜の本格栽培に乗り出している。
 来年には、長野県の野沢菜産地である小海町に「信濃農場 小海支店」を開設し、高齢農家の野沢菜栽培を自社で引き継いでいく予定だ。将来的には夏場の野沢菜を全て自社栽培でまかなえるよう原料面の取組を進めていく。
【2022年12月21日号6面】

企業情報

社名
有限会社信濃食品
代表
代表取締役社長 伊藤征剛
創業年昭和44年10月(創業50年)
会社設立年同年
事業内容つけもの製造業、野沢菜漬各種、野菜浅漬け各種
住所〒399-2566 長野県飯田市嶋102−3
電話0265-26-7111
FAX0265‐26‐8004
ホームページhttps://nozawana.jp
 

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