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2025関連資材機器・原料トピックス

木戸紙業が社名変更・本社移転 KIDO PACKAGINGへ

 木戸紙業株式会社(木戸正治、大阪府大阪市)は業務の拡大発展に伴い、3月31日をもってKIDO PACKAGING株式会社へと社名変更し、併せて大阪本社社屋を移転した。電話番号、FAX番号も変更となっている。
 社名変更及び本社移転の概要は次の通り。
 ▼営業開始日:令和7年3月31日
 ▼新社名 KIDO PACKAGING株式会社
 ▼住所 〒541-0048 大阪市中央区瓦町四丁目2番14号 京阪神瓦町ビル7階
 ▼電話 (06)6227- 0011(代表)
 ▼FAX (06)6227- 0012(代表)
【2025(令和7)年4月1日第5191号7面】

KIDO PACKAGING株式会社 https://www.kidopack.co.jp/

<FOODEX JAPAN 2025> 3月11日~14日に開催 7万2151名が来場

菅野漬物食品
遠藤食品
カメヤ食品
雄勝野きむらや
水溜食品
北毛久呂保
 一般社団法人日本能率協会(中村正己会長)は3月11日~14日の4日間、アジア最大級の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN2025(以下、本展)」を東京ビッグサイトで開催した。
 本展は1976年より毎年開催し、今年で50回目の節目を迎えた。最新の食品・飲料に出会える、出展者・来場者双方のビジネス拡大における絶好の場として、例年関係各位から高い評価を得ている。今回は、世界74カ国・地域から2930社3738小間が出展、4日間合計で7万2151名が来場した。
 50回を記念した今回は、「FOODEX WINE」エリアが新登場。ワインの展示・試飲エリアを展開した他、世界中で注目が高まる日本食とワインのペアリングなどのコンテンツを用意した。
 また、昨今のコメ不足という社会課題を反映し、海外ブースでの輸入米の出展が急増。タイ・台湾・韓国などの多国籍なラインナップの輸入米が並び、来場者は新しい米の世界を体験できる絶好の機会となった。
 なお本展は、本年度よりSDGsの取組の一環として紙の招待券や会場案内図を廃止し、すべての情報を「FOODEX JAPANアプリ」で一元管理して配信。これにより、約4・5tの紙の削減を実現した。
日本能率協会コンサルティング
大利根漬
赤城フーズ
太堀
平松食品
つけもと
おばねや
カモ井食品工業
玉井民友商店
マルヤマ食品
梅樹園
くらこんホールディングス
タケサン
高橋商店
髙田食品工業
 本紙関連の出展企業は次の通り。(順不同)
▽菅野漬物食品(福島県)▽遠藤食品(栃木県)▽カメヤ食品(静岡県)▽雄勝野きむらや(秋田県)▽水溜食品(鹿児島県)▽北毛久呂保(群馬県)▽日本能率協会コンサルティング(東京都)▽大利根漬(群馬県)▽赤城フーズ(群馬県)▽太堀(神奈川県)▽平松食品(愛知県)▽つけもと(奈良県)▽おばねや(栃木県)▽カモ井食品工業(岡山県)▽玉井民友商店(愛媛県)▽マルヤマ食品(和歌山県)▽梅樹園(和歌山県)▽くらこんホールディングス(大阪府)▽タケサン(香川県)▽高橋商店(香川県)▽髙田食品工業(福岡県)
【2025(令和7)年4月11日第5192号5面】

FOODEX JAPAN公式サイト
https://www.jma.or.jp/foodex/

<ifia/HFE> 食品素材・添加物が一堂に 5月21日からビッグサイトで

ifia/HFE 2025 キービジュアル
 食品素材・添加物が一堂に会し、食品の美味しさと安全を科学する展示会「ifia JAPAN 2025」と、同時開催される健康・機能性食品素材の専門展「HFE JAPAN 2025」(主催:食品化学新聞社)が5月21日~23日の3日間、東京ビッグサイト南ホール/会議棟(東京都江東区)で開催される。
 今年のテーマは、「ひらめきを見つけにこよう」。原料燃料、物流・配送費用の高騰、製造現場の人手不足、など食品産業は厳しい状況が続いている。こうした中で、改めて食品産業に必要な「おいしさ」「健康」「環境」、そしてそのベースとしての「安全」、また安定供給に不可欠な「適正コスト」「効率化」を実現するための「ひらめき」が2つの展示会に集結する。
 主催者企画としては新たに、「ひらめき味わいストリート」を設ける。新商品開発のヒントとなるさまざまな食素材を実際に味わい、五感でひらめいてもらえる試食を中心としたコーナー。
 味や香り、食感に特長のある多くの出展製品が集まった。同ストリートは南3ホールの奥に設置され、すぐ横のセミナー会場ではコンビニセミナー、外食セミナーなどが行われ、試食とあわせて最新の情報発信を行っていく。
 ifia/HFE全体のテーマとなっているSDGs、サスティナビリティについては、昨年に引き続き各社にSDGsシールを配布し、SDGsに係る製品技術を紹介してもらうとともに、ifia/HFEアワードにSDGs賞を設け、食品産業の意識の徹底に貢献していく。
 また、前記南3ホールセミナー会場でSDGsセッションを実施し、来場者が各々の環境に配慮したシステム作りに貢献する。
 「食の安全・科学」、「おいしさ探求」などのレギュラーエリアにも今年も多くの企業・団体の出展が決まった。昨年同様にエリア内セッションで、最新情報を発信していく。
 昨年発足して多くの来場者を集めた「機能性表示食品パビリオン」は健康機能の展示会であるHFEと隣接することで、出展者および来場者の利便性を図った。
 また、一昨年立ち上がった十文字学園女子大学食品開発学科とのコラボ企画「目指せ!New Products」も展開を予定しており、素材提供スポンサーなどとともに開発を進めている。
 主催者企画セミナーは、設備が一新した会議棟で実施。毎年好評の各種セミナーに話題のコーナーも加えた。また主催者ならではのセミナー「イチからわかる添加物」シリーズでは、今年は「乳化剤」と「リン酸塩」を取り上げる。
【2025(令和7)年4月1日第5191号7面】

ifia/HFE
https://www.ifiajapan.com/

イシダ 行政や企業とコラボ

3月のスマート農業情報交換会
昨年12月の立命館大生向けイベント
山口課長
“食のインフラ企業”発信
 株式会社イシダ(石田隆英社長、京都市左京区)では行政や企業と連携した取組を進め、食品業界における業界活性化や人手確保に貢献している。
 3月4日には、滋賀県の草津市農林水産課が主催する「スマート農業情報交換会」の会場として、同社滋賀事業所(滋賀県栗東市)が選ばれ、地元農業法人や農家に向け、イシダの計量器や包装機が食品業界や農業業界において、省力化や業務効率化に貢献していることをアピールした。
 当日のカンファレンスは大阪支店西日本産機システム部営業の山口基資課長が講師となり進められた。
 イシダは計量・包装機械メーカーとして国内1位、世界2位のシェアを誇り、近年はスマート農業機械の生産にも力を入れている。
 アスパラガスやピーマンの荷受け、ネギやニラの計量結束、カット野菜の計量包装、キュウリの選果、生姜の重量選別などの現場で現在活躍し、収穫、梱包、出荷までフォローしていることが紹介された。
 続く工場見学では生産ラインへ場所を移し、計量、包装、検査機器の製造工程を見学、取引先の細かな要望に対応できる技術力を伝えた。従業員のスキルに応じた人員配置や、同僚同士で褒め合う環境作りによるモチベーションアップなどが、各種取組で生産性の向上に繋がっていることも強調した。
 山口課長は「イシダは顧客ニーズに応える会社であり、機械は完全受注制。きめ細やかな要望に応えられるよう努力しているので、自社特有の課題も注文の際、お伝えしてほしい」と締めくくった。
 昨年12月には、立命館大学食マネジメント学部(滋賀県草津市)の3回生、4回生を対象にした就職セミナーにおいて株式会社アグリケーション(中島健社長、滋賀県草津市)とコラボレーションを行った。
 イシダからは、人事課の慶野朱音氏と産機システム部営業の松本知生氏が出席し、食や農業に関わる仕事の魅力をアピールした。
 アグリケーションは、青ねぎの生産・加工販売を行い、カット青ねぎの製造工程において、イシダの機械が業務効率化に寄与していることを学生へ紹介した。学生らはカットねぎの製造ラインを見学、半日の就活イベントを終えた。
 イシダでは今後も、行政や企業との連携を進め、イシダが「食のインフラ」を支えていることを社会へ発信していく。
【2025(令和7)年4月1日第5191号7面】

イシダ

<FOOMA JAPAN> 未来の食品製造に触れる 東京ビッグサイトで6月10日から

「FOOMA JAPAN 2025」ポスター
 一般社団法人日本食品機械工業会(大川原行雄会長)は、2025年6月10日~13日の4日間、東京ビッグサイト東1~8ホールで「FOOMA JAPAN 2025」(尾上稔実行委員長)を開催する。
 テーマは「Touch FOOMA,Taste the Future」。FOOMA JAPANが提供する革新とインタラクティブな体験を象徴しており、来場者が未来の食品製造に触れることで新たな発見を得られることを示している。
 FOOMA JAPANに来れば、数多くの食品製造にまつわるソリューションに“触れる”ことができるというメッセージ、単なる技術総合展ではなく、食品製造にまつわる展示会であることを強く想起するよう、“Taste”という語を用いた。
 業界の未来を切り拓き、ビジネスマッチングを最大化する同展示会の特徴は次の通り。
 ①出展製品の中から優秀な研究・開発を顕彰!:「第4回FOOMAアワード2025」
 ▼自社製品を食品産業界に広くアピールでき、販売・商談につながる▼受賞製品は多くのメディアへ掲載され、高いPR効果が期待できる。
 ②オープンイノベーションを推進!:「スタートアップゾーン」
 ▼先端研究、SDGs、フードテックなど近未来テクノロジーを求める食品製造業との出会いの場▼スタートアップ企業は共創、協業パートナーとつながりビジネスチャンスが広がる。
 ③来場者とスムーズにつながり、迅速に営業活動を開始:「FOOMA IDリーダー」
 ▼スマートフォンで会場内の来場者情報を瞬時に収集、名刺交換もワンタップで簡単▼来場者へのお礼メッセージや製品カタログを即座に送信し、営業機会を逃さない▼来場者の登録情報やアンケートが顧客データ分析に役立つ
【開催概要】
 ▼名称:FOOMA JAPAN 2025(FOOD PROCESSING TECHNOLOGY EXPO)
 ▼目的:食品機械・装置および関連機器に関する技術ならびに情報の交流と普及をはかり、併せて食品産業の一層の発展に寄与することとし、「食の安全・安心」に関心が高まる中、食品機械の最先端テクノロジー、製品、サービスを通して、「食の技術が拓く、ゆたかな未来」を提案する
 ▼会期:2025年6月10日~13日、午前10時~午後5時
 ▼会場:東京ビッグサイト東展示棟(1~8ホール)
 ▼規模:989社/(3万5479㎡)※出展社数は共同出展社を含む(2024年開催実績)
 ▼来場者数:11万3777名(2024年開催実績)
 ▼入場:完全来場事前登録制 公式Webサイトで、来場事前登録を行い、入手した「クイックパス(入場証)」を印刷し会場へ持参。※未登録の場合は、入場料1000円(税込)
 ▼テーマ:Touch FOOMA,Taste the Future
 ▼主催:一般社団法人日本食品機械工業会
【2025(令和7)年4月1日第5191号7面】

FOOMA JAPAN公式サイト
https://www.foomajapan.jp/

<JAPAN PACK 2025>10月7日~10日まで開催 「包むで創る人と未来と」

出展案内パンフレット
 一般社団法人日本包装機械工業会(伊早坂嗣会長)は、10月7日~10日の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)において「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展」を開催する。
 同展は国内外の包装機械、包装資材、包装材料加工機械、食品加工機械、医薬・化粧品製造機器、物流機器および関連機器の新製品を展示公開し、産業の合理化と国民生活の向上に寄与するとともに貿易の振興を図り、関係業界の発展に資することを目的とする。
 35回目を迎える同展のキャッチコピーは、「BEYOND‐包むで創る人と未来と』。
 直面する様々な課題に革新的な提案を行う“ネクスト・ステージ”の創造へ向けて、“ネクスト”という言葉をさらに一歩進め、力強さや多角的な連携、さらには市場の拡大をイメージさせる言葉として“BEYOND”を据えた。
 展示テーマは4項目で、①生産現場の自動化・効率化②持続可能な社会への対応③安全安心の実現④市場の拡大。
 前回(2023年)の出展実績は420社・団体(うち海外8カ国)、1873小間。登録来場者数は4日間3万4323名、海外来場者数は1465名。来場者へのアンケートでは、93・7%が「有益だった」と回答している。
 今回は東京ビッグサイト東4~8ホールで、催事場面積4万450㎡、2000小間の規模を予定している。
【開催概要】
 ▽名称:JAPAN PACK 2025 日本包装産業展
 ▽会期:2025年10月7日~10日 4日間
 ▽会場:東京ビッグサイト 東展示棟 4~8ホール(東京都江東区)
 ▽開催目的:国内外の包装機械、包装資材、包装材料加工機械、食品加工機械、医薬・化粧品製造機器、物流機器および関連機器の新製品を展示公開し、産業の合理化と国民生活の向上に寄与するとともに貿易の振興を図り、業界の発展に資することを目的とする
 ▽テーマ:BEYOND‐包むで創る人と未来と
 ▽主催:一般社団法人日本包装機械工業会
 ▽特別協力:公益社団法人日本包装技術協会
 ▽後援(予定):経済産業省/独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)/独立行政法人中小企業基盤整備機構/公益財団法人東京都中小企業振興公社/日本商工会議所/東京商工会議所/株式会社東京ビッグサイト
 ▽協賛(予定):関係業界団体・企業等
【2025(令和7)年4月1日第5191号7面】

JAPAN PACK公式サイト
https://www.japanpack.jp/


<味の素> アミノ酸プロジェクト発足 都内の銭湯で実施概要を発表

(左から)河内氏、ホランさん、片野氏
寿湯の壁画
寿湯の外観
 味の素株式会社(中村茂雄社長、東京都中央区)では、“様々な仲間と日本人の調子をよくする”ことを目的とした「調子いいやつ!アミノ酸プロジェクト」を発足。17日に都内の銭湯「寿湯」(東京都台東区)にて、俳優・タレントのホラン千秋さんや一般社団法人日本リカバリー協会の片野秀樹代表理事をゲストに、発表会を実施した。
 日本リカバリー協会が実施した調査「ココロの体力測定2024」によると、日本人の約9割が不調を感じている可能性が明らかになった。こうした背景を踏まえ、本プロジェクトでは“日本人の調子をよくしていく”ことに賛同した企業や団体らとともに、様々な形でのアクションを行っていく。
 本プロジェクトを通じて同社は、カラダに必要なたんぱく質を構成する成分である「アミノ酸」の重要性を発信していく他、「休養学」の第一人者である片野氏が代表理事を務める日本リカバリー協会と連携。調子に関わるデータを活用し、多くの人が抱えている不調の予防・回復を啓発していく。
 また、調子のいい人が普段行っている行動として最も多くみられたのが『入浴』との調査結果を受け、東京・大阪で人気の銭湯計8か所とコラボレーションする「アミノ酸の湯」を17日~23日の期間限定で開催する。「アミノ酸の湯」は、アミノ酸配合の入浴剤を使ったもので、入浴で調子をよくしてもらいたいと考えている。
 発表会場となった「寿湯」では、銭湯の壁画にここでしか見ることのできない特別な装飾を実施。味の素ロゴのネオンサインを入口に掲示するなど、アミノ酸一色に様変わりした。
 発表会では、同社スポーツニュートリション部スポーツ価値創造チームユニットマネージャーの河内未土氏がプロジェクトの概要を説明。その後、ホランさんと片野氏を交えたトークセッションを実施した。
 普段の生活で調子を整える秘訣を聞かれたホランさんは、「推し活」と回答。「大好きな韓国ドラマを見ながら、心にアミノ酸と潤いをチャージしている」と意外な習慣を告白した。
 また片野氏は、プロジェクトで実施するアミノ酸の湯について、「入浴は調子を整える効果的な方法の一つなので大いに期待できると思う」と、入浴と不調改善の関係について解説した。
 同社では今後も様々な企業・団体と連携し、“日本人の調子をよくする”アクションを予定している。
【2025(令和7)年3月21日第5190号9面】

味の素
https://www.ajinomoto.co.jp/

<JAPAN PACK 2025> 10月7日~10日まで開催

 一般社団法人日本包装機械工業会(伊早坂嗣会長)は、10月7日~10日の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)において「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展」を開催する。
 35回目を迎える同展のキャッチコピーは、「BEYOND‐包むで創る人と未来と』。直面する様々な課題に革新的な提案を行う“ネクスト・ステージ”の創造へ向けて、“ネクスト”という言葉をさらに一歩進め、力強さや多角的な連携、さらには市場の拡大をイメージさせる言葉として“BEYOND”を前面に打ち出した。
 展示テーマは、①生産現場の自動化・効率化②持続可能な社会への対応③安全安心の実現④市場の拡大=の4項目。
 出展申込受付の最終締切は3月31日、それ以前に満小間の場合は申込を締め切る場合もある。出展料は前回から据え置き。申込方法は同展公式サイトの登録フォームよりメールアドレスを登録し、認証コードを取得して申し込む。
https://www.japanpack.jp/
【2025(令和7)年3月11日第5189号3面】


立花容器 木材と森の価値向上へ  「ボトルクーラー」マクアケで

香り、環境への配慮、木の温もりを感じる木製ボトルクーラー
 立花容器株式会社(岡野 男社長、岡山県小田郡矢掛町)は応援購入サイト[マクアケ]にて「香り、環境への配慮、木の温もりを感じる木製ボトルクーラー」のプロジェクトを立ち上げた。
 素材は国産の天然杉間伐材を使用する。天然杉は比較的軽量で持ち運びや加工がしやすく、江戸時代や昭和初期には水を入れて持ち運ぶシーンなどで活躍した、日本文化に馴染み深い、伝統ある素材だ。また、特有の香りや美しい木目と色合いにも魅力があり、結露しづらく実用性にも優れている。
 同社は森林保護のため10年以上前から植林事業や間伐材の活用に取り組んできた。間伐を進め健全な森を増やすためには、間伐や植林に携わる人を増やし、間伐された木材の利用価値を多くの人に知ってもらうこと、また間伐材を新しい分野で活用することが必要である。
 そこで、ただ間伐材を使った製品を作るだけでなく、森で楽しむという生活スタイルも創造していきたいとの想いを込めて、ピクニックやパーティーで活躍するボトルクーラーへの挑戦に至った。
 応援購入はRサイズが2万20円、Lサイズが2万2330円から。3月30日締め切り。3月10日時点で、目標金額の10万円を達成している。
【2025(令和7)年3月11日第5189号6面】

2月21日号 トップに聞く

立花容器株式会社 代表取締役社長 岡野邦男氏

新市場創造へ変革のとき 「チアフルライフ」10年で成果
 立花容器株式会社(岡野邦男社長、岡山県小田郡矢掛町)は今年4月で創業110周年を迎える。岡野社長は、容器が時代に合わせて進化してきたように、現在は会社全体の変革を推進していると明かすとともに、創業時からの取引先である伝統食品業界の進化も後押しする決意を語った。(大阪支社・小林悟空)
◇   ◇
ー110年の歴史を。
 「創業当初は酒蔵向けの木樽製造を営んでいた。プラスチック樽を開発し、漬物や味噌、珍味など取引先を大きく拡大したのが第2創業期、そしてPET製品に着手し、医療用品などにも進出したのが第3創業期。順調に業容を拡大してきたのだが、BtoBに固定されていたとも言える。そこで、既存の枠に囚われず社員も、お客様もワクワクするような新しい提案をできる会社へ進化していこうと、創業100周年に当たる2015年に我が社の事業目的を『チアフルライフ』とした。以来、楽器やキャンプ用品など様々な分野に取組を広げている」
LUSH POPボトル採用商品
ー容器事業の近況。
 「昨年は、海洋プラスチック汚染の発生源となっている世界の沿岸地域で回収されたプラスチックごみをリサイクルして生産する『POP(Prevented Ocean Plastic)』を100%使用したペットボトルを開発し、化粧品ブランド『LUSH』に採用された。年間50トン以上のプラスチックごみが削減されることになる。当社はリサイクル容器にいち早く着手したのだが、20年程前までは見向きもされなかった。時代が変わり、ようやく努力が実り始めた」
ー食品用容器は。
 「食シーンの変化により、当社の得意とする容器から、軽包装に主力が移っているのが現状であり、テコ入れが必要。扱いやすさや見栄えの良さなど、容器だからこその付加価値を追求していく。また当社は容器業界でも長い歴史を持つため、取引先には味噌醤油、漬物、珍味など伝統食品メーカーが多い。これらの業界が活気を取り戻し容器需要も高まるのが理想だ。我々はただ容器を作って納めるのではなく、良きパートナーとして、これまで培った知見を総動員してサポートできる態勢を構築しているところだ」
世界中で課題となっている海洋ごみ
ー容器以外への挑戦。
 「『チアフルライフ』を事業目的に据えて10年が経ち、様々な挑戦が生まれ、活気のある会社になってきた。入社1年目の社員でもアイデアを出し、製品化への道筋を模索していく機会が得られるため、ビジネス感覚のある人材が育っている。SNSやイベントで一般消費者の方と直接つながる場も生まれ、人材採用にも繋がった。また当社の技術力やフットワークの軽さが伝わるようになり、容器事業にも良い影響を与えている。現在はモノ作り以外の分野の新サービスにも着手している」
ー自身でも近畿大学校友会食品支部に積極的に参加している。
 「出自の分かる相手なら信頼して取引できる、と校友同士のビジネスマッチングを立ち上げられたのが食品支部であり、当社も多数の取引に繋がった。食品を軸としたゆるやかな会なのでターゲットど真ん中の会員ばかりではないが、だからこそ新しいものが生まれる。同会の発足もちょうど10年前であり、変革を求めていた当社にとってありがたい場となっている」
ー食品業界へのメッセージを。
 「人口減少の時代に既存事業にしがみつくだけでは消耗していくのは確実。しかし、人の感性を刺激し、新しい市場を創造していこうという気概があれば可能性は無限に広がる。容器でも、伝統食品でも、できることはまだまだあるはず。私たちと一緒に、挑戦していきましょう」
【2025(令和7)年2月21日第5187号8面】

立花容器 75℃まで対応「耐熱PET容器」

 耐熱PET容器のTT21ー110ml
PETーTB26ー0.2LーHボトル
 立花容器株式会社は、今年4月で創業110周年を迎える総合容器メーカー。食品用容器ではペットボトル、各種プラスチック容器、木製樽や桶などを得意としている。
 近年提案を強化しているのが耐熱PET容器である。充填温度75℃までの耐熱性があり、製品製造後の充填がスムーズにできる。主に調味料関係に利用されている。
 製品規格は110ml用(TT21ー110ml)と200ml用(PETーTB26ー0.2LーHボトル)の2サイズを揃える。110ml用は透明のほか、白、透明グリーン、黒の4カラーで展開する。
 プラスチック原料は高騰しているが、それはガラス瓶など隣接業界においても同様であり、プラスチック製品の価格優位性は揺らいでいない。さらに物流費等の値上がりや破損防止といった観点からも、軽量で扱いやすい耐熱PET容器への切替にメリットを見出す食品メーカーが増えてきているとのことだ。
 食品容器ではこの他にも多彩に揃えており、用途やサイズ、形状など要望に応じた提案ができる。
 またSNS上では、同社の原点である木製製品の価値向上にも力を入れている。10年前から、ECサイト「チアフルライフ」で樽製造の技術を生かして生まれた楽器「MARUカホン」など、容器にとらわれず活躍の幅を広げている。
 さらに昨年は新たにインスタグラムで「立花桶樽屋」を開設。木桶・木樽が溶け込んだ暮らしのワンシーンを紹介し、木の温かみや特別感を伝えている。
【2025(令和7)年2月21日第5187号8面】

立花容器

<日添協> 東京・大阪で賀詞交歓会 「科学に基づく情報」の周知を

福士会長
大阪会場の賀詞交歓会
 【大阪支社】一般社団法人日本食品添加物協会(福士博司会長)は1月15日に東京都千代田区の如水会館、1月22日に大阪府大阪市中央区の大阪商工会議所にて新年賀詞交歓会を開催した。
 大阪会場での開会に当たり、挨拶に立った福士会長は「グローバル経済が変化する中、食の安定供給や安全安心の確保の重要性は増している。我々が担う役割は大きいと感じている」と指摘。昨年の活動では、紅麹サプリ問題において、紅麹原料とベニコウジ色素との違いを解説する、声明発表を迅速に対応したことを挙げ、引き続き科学に基づいた正しい情報を世間に周知していく姿勢を持つと固い決意を語った。
 また来賓代表の挨拶では、消費者庁食品衛生基準審査課添加物係の内藤文子専門官が登壇。同会の協力のもと、第10版食品添加物公定書が昨年8月発刊されたことに謝意を示し「すでに第11版の作成へ動き始めており、引き続き協力をお願いする。流通実態がない既存添加物の消除についても推進する方針」と明かした。
 その後、開催地である大阪府の吉村洋文府知事による来賓祝辞(代読)、大阪市健康推進部の亀本啓子保険主幹による乾杯発声もあり、4月から開催される大阪・関西万博でも食の安全安心を守るため、同会の協力が呼びかけられた。
【2025(令和7)年2月21日第5187号8面】

日本食品添加物協会

<ナガセヴィータ> DTS2025に出展 惣菜の課題解決に素材提案

DTS出展ブース
サンプルの比較展示
 ナガセヴィータ株式会社(安場直樹社長、岡山県岡山市)は、12日~14日に開催された「デリカテッセン・トレードショー(DTS)2025」(千葉・幕張メッセ)に出展した(ブース3‐204)。
 DTSは「中食」業界に特化した商談展示会で、同社は「惣菜のお困りごとを解決! 糖質のことならナガセヴィータ」をテーマに、食感の維持、風味劣化防止など、惣菜開発の課題に対応した解決策を提案した。
【紹介製品】
 ①水溶性食物繊維素材:ファイバリクサⓇ
 ・惣菜やデザートなどの製造時に使用できる
 ・食物繊維強化など健康機能を付与した惣菜を開発したい場合におすすめ
 ②糖質調味料:トレハⓇ
 ・できたての美味しさキープ!
 ・冷凍ダメージ低減! 人手不足や食品ロスの課題解決にも
 ・安価な素材をお値段以上に!
 ・年中美味しさそのまま! 素材の品質ブレの調整にも
 ブースでは、同社製品を使用した食品と未使用のものを比較したサンプルを展示。また、デリ惣菜への「トレハⓇ」の利用効果を紹介した冊子「セイボリー+トレハⓇ」をお披露目し、無料配布した。
 ミシュラン星付常連フレンチレストラン・ナベノイズムの渡辺シェフの手による進化系クリームコロッケをはじめ、食品開発のヒントになるレシピを多数掲載している。
【2025(令和7)年2月21日第5187号8面】

ナガセヴィータ
https://group.nagase.com/viita/


<クレオ(東京都)> PC・物流センター向け課題解決策提案

容器洗浄脱水機
バッチ式オリコン洗浄脱水機
容器洗浄機クリーンカット・キララ
 株式会社クレオ(名倉豊夫社長、東京都中央区)は、洗浄の徹底・追求を経営の柱として、食品工場の“美感・衛生・環境”をサポートし1万件を超える導入実績を持つ。特に容器洗浄機においては、業界でも圧倒的なシェアを獲得している。
 SMTS2025では、省人化・安全・安心・CO2削減をキーワードにPC(プロセスセンター)・物流センター向けに課題解決策を提案する。
 ブース内では、「容器洗浄脱水ライン」「バッチ式オリコン洗浄脱水機」「容器洗浄機クリーンカット・キララ」の出展を行う。
 「容器洗浄脱水ライン」は、PCから店舗の配送に使用する容器の洗浄に最適。容器を投入すると洗浄、すすぎ、脱水を自動で行う。今回は搬送コンベヤとの組合せで投入と取出しが1人でできる仕様を出展する。出展機は450枚/時だが、段バラシや段積み装置を組み込むことで最大2000枚/時までの処理が可能となっている。洗浄後の乾燥工程は蒸気を使用しない遠心脱水方式を採用しており、CO2排出量削減とともに、ランニングコスト削減にも寄与する。
 「バッチ式オリコン洗浄脱水機」は、ドライ物流で使用される50Lタイプのフタ付きオリコンに対応する約1m角のコンパクトサイズの洗浄機。
 洗浄機内に折り畳まれたオリコンを4枚入れ、起動ボタンを押すと、洗浄槽に水を貯めて浸漬し、回転しながら全体を丸洗いする。きれいな水ですすいだ後に、高速回転の遠心力で脱水を行う。
 1時間あたり120枚程の処理が可能となっており、必要な設備も電気と水だけなので設置も簡単。センターの空きスペースに置き、時間に余裕がある時に洗浄する運用も可能だ。オリコンが汚れてきたら手洗い、雨で濡れたら手拭きで対応しているお客様にもオススメの洗浄脱水機となっている。
 「容器洗浄機クリーンカット・キララ」は、PC内で食材などの運搬に使用する容器の洗浄に最適なバッチタイプの容器洗浄機。数多くの食品工場で導入されているロングセラー商品だ。 
 容器を投入しスイッチを押すとシャッターが閉まり、ラックが回転しながら上下側面ノズルから噴射された洗浄水により全体を死角なく洗浄できる。洗浄・すすぎ後には遠心力で、容器の裏面に溜まった水を簡易的に水切りする仕様のため、取出し時の水濡れを防止でき、作業環境改善につながる。
【2025(令和7)年2月11日第5186号13面】

クレオ
https://www.a-creo.co.jp/

<SINKPIA・JAPAN(神奈川県)> コスト削減に繋がる生ごみ処理機

省スペースで静音性に優れた本体
生ごみを投入
投入から24時間で生分解
 「生ごみを運ばず・燃やさず・その場で処理」。SINKPIA・JAPAN株式会社(松岡清次社長、神奈川県横浜市)の生ごみ処理機は、食品残渣を微生物の力で生分解し、分解液を除外施設や下水道への排水を可能とする。
 この度デリカテッセン・トレードショーに出展し、食品工場だけでなく、飲食店やスーパーへ小型~中型機を提案する。
 生ごみ処理機は圧搾タイプや堆肥化タイプなど様々ある中で、同社製品が選ばれる主な理由は次の5点。
 ①コスト削減=導入・保守コストは勿論かかるが、その場で排水処理できるようになるため収集運搬の頻度が下がり、コスト削減に繋がるケースが大半である。
 ②悪臭の抑制=生ごみを投入直後から分解が始まるため悪臭を抑制し、厨房とごみ庫を清潔に保てる。
 ③省スペース=飲食店やコンビニでも設置できる小型機を取り揃えている。最小の1日20㎏程度を処理できる機体は家庭用洗濯機程度の大きさ。
 ④簡単で安全=生ごみを投入するだけでごみの取り出し等の作業は不要なため省人化できる。高熱や高速回転の破砕機がないため、誰でも安全に使える。
 ⑤環境貢献=生ごみ収集運搬や、その焼却による温室効果ガスの発生を削減できる。
 ⑥万全なサポート=機能追加・変更などの運用ニーズに応じて設計から製造まで柔軟に対応できる。微生物の定期的な補充を含む メンテナンス体制及び運用相談などアフターサービスも充実している。
 松岡社長は「2006年の創業当初は生ごみ処理機と言うと門前払いを食らったくらい、関心が薄かった。今、持続可能性という観点が広まったのは素晴らしいこと」と振り返る。
 対応可能な食品の目安は“人が食べられるもの”。残飯など油脂を含んだものから、塩分10%程度までの塩漬食材、調理残渣の肉類や生魚も分解できる(ただし貝殻や卵の殻、骨といった“人が食べられない物”については分解できない)。
 導入事例は全国各地で小規模施設から、上場企業の食品工場や、市町村役場などに広がっている。同社ホームページの設置事例紹介では、設置先が抱えていた悩みや、実際に稼働している様子、設置後の声など公開している。
【2025(令和7)年2月11日第5186号13面】

SINKPIA・JAPAN
https://sinkpia-j.co.jp/

<日本食品機械工業会> 新春賀詞交歓会を開催 FOOMAの成功期す

大川原会長
須賀課長
小林副会長
日食工の新春賀詞交歓会
 一般社団法人日本食品機械工業会(=日食工、大川原行雄会長)は16日、令和7年「新春賀詞交歓会」を東京プリンスホテル(東京都港区)で開催した。
 井上宏一専務理事の司会で開会し、挨拶に立った大川原会長は「現在の食品業界は、様々な要因でコストが上昇する厳しい状況にある。当会としては補助金の有効活用を目指し、新たな設備投資につながるよう取り組んでいる。多様化する食品業界の中、エンドユーザーの問題解決に努力していきたい」と述べた。
 また、「当会の会員数は増加傾向にあり、総会員数は520社(正会員248社・2団体、賛助会員270社)となった。今年6月の第48回FOOMA JAPANと、4月から開催される大阪万博を盛り上げるよう協力をお願いしたい」と会員への協力を求めた。
 次に、来賓代表として経済産業省製造産業局の須賀千鶴産業機械課長が挨拶。「昨年は30年ぶりに高水準な賃上げと設備投資、過去最高水準の株価など、明るい兆しが見えた1年だった。今年はその流れを定着させるための政策を総動員し、経済を明るい方向に持って行きたい」と抱負を語った。
 また、「食品製造分野では様々な要因から、更なる機械の高度化が求められている。社会の進化し続けるニーズに応えられる製品の提供をお願いしたい」と要望し、FOOMA JAPANと大阪・関西万博の成功を祈念した。
 乾杯発声を同会の小林幹央副会長が務め、「世界の食品加工機械の総売上額は年々増加し、今後5年間でも高い成長率が見込まれる。FOOMA JAPANでは、参加企業の皆様と協力し、世界の大きな成長を取り込んでいきたい」と意気込みを語り、声高らかに乾杯の音頭を取った。
 その後は、参加者一同が杯を酌み交わしながら相互に親睦を深めた。
【2025(令和7)年1月21日第5185号6面】

日本食品機械工業会
https://www.fooma.or.jp/

ナガセヴィータ 地元TV番組で紹介

安場社長が出演し自社をPR
 ナガセヴィータ株式会社(安場直樹社長、岡山県岡山市)では、昨年12月15日に放送されたテレビせとうちの経済情報番組『プライド せとうち経済のチカラ』に同社が登場し、安場直樹社長がスタジオ出演した。
 日本は東京一極集中や人口減少、担い手不足など地方の企業は現在、厳しい時代を迎えている。しかし、岡山や香川など瀬戸内地区には、高い誇りを持ち、時代を先取りした取組でキラリと輝く企業が多数ある。
 同番組は地域経済の応援隊として、優れた取組を紹介し、地方から成長していくヒントを伝えるのが狙い。ナガセヴィータの登場回では、「バイオ企業の新たな船出 サステナ経営で未来へ」のタイトルで同社を取り上げた。
 同社は昨年4月に旧社名‥林原から現在の社名へと変更し、新たなステージへと舵を切っている。
 看板商品の多機能トレハロースに代表される研究開発型DNAは継承しつつ、未来戦略の要「サステナビリティ経営」でさらなる飛躍を目指す同社の歴史と、新社名に込めた想い、サステナビリティ経営の具体的な実践例などを、30分にわたって紹介した。
 放送された番組は、テレビせとうちのユーチューブチャンネルでアーカイブ配信されている。
【2025(令和7)年1月21日第5185号6面】

<柚子・唐辛子原料> 過去最低レベルの凶作 天候不順で唐辛子も半作以下

収穫された柚子
畑に生る唐辛子
 日本を代表する柑橘類の一つである柚子が、主産地の高知県や九州で5~6割作という、過去最低レベルの凶作となっている。
 4~5月の着花状況から悪く、着果後はカメムシの大量発生、夏場の高温や干ばつによる焼け果、10月以降も気温が下がらず着色遅れや害虫の発生と、あらゆる悪条件が重なった。
 JA高知県によれば「12月の相場は前年比で140%近い。業務筋からは高くてもいいから欲しいと言われるのだが、無い袖は振れずお断りせざるを得ない」と、需要に応えきれない状況に陥っている。
 宮崎、大分、鹿児島などが主産地となる九州も状況は同じ。柚子胡椒メーカーの原料仕入れは主に契約栽培のため価格が高騰するケースは少ないが、絶対量の不足は深刻だ。
 各メーカーとも、新規の取引や原料での横持ち売買は一切不可の状況となっている。
 柚子は、本紙関連では柚子胡椒以外にも「ゆず白菜」などの漬物に幅広く利用されており、年明けから価格改定を検討する動きもあるようだ。
 その柚子胡椒に使用される唐辛子も大不作となっている。九州各県で栽培されているが、今期は例年のほぼ半作かそれ以下との見通し。産地によって価格はまちまちだが、概ね1kg=500~600円程度で、数年前のほぼ2倍に跳ね上がっている。
 地区によっては1kg1000円という価格も付いており、「それでも買い付けないと絶対量が足りない」(柚子胡椒メーカー社長)という厳しい状況だ。
【2025(令和7)年1月1日第5183号7面】

<日本うま味調味料協会> 郷土料理コンテスト 「青森県ひっつみ汁」が優勝

表彰式参加者で
倉島会長
中村審査員長
小林氏
優勝した「青森県三戸郡 ひっつみ汁」㊧と準優勝の「鯉こく」
 日本うま味調味料協会(倉島薫会長、東京都中央区/会員企業:味の素株式会社、三菱商事ライフサイエンス株式会社、ヤマサ醤油株式会社、株式会社新進)は、第9回「うま味調味料活用!郷土料理コンテスト」2024の表彰式を昨年12月21日、神奈川県川崎市の「味の素グループうま味体験館」にて開催した。
 今年も、栄養学・調理学を学ぶ学生(大学生から中学生まで)や、管理栄養士、栄養士、調理師、一般の家族などの多岐にわたるチームから合計109件がエントリー。厳正な審査のもと、社会福祉法人秀峰会特別養護老人ホーム「さくら苑」チーム<レディーブロッサム>の「青森県三戸郡 ひっつみ汁」が優勝作品に選ばれた。
 開会挨拶で倉島薫会長は「全国から100件を超える素晴らしい応募があり感謝したい。皆様よりご提案いただいた美味しく減塩されたレシピを普段の食生活の改善にも生かしていただけるよう発信していく。これからも、ぶれることなく、伝統継承と減塩を提唱していきたい」と述べた。
 授賞式では、審査員長を務めた公益社団法人日本栄養士会代表理事会長の中村丁次氏より受賞チームへ表彰状が授与され、各受賞者によるプレゼンテーションが行われた。
 優勝したチーム<レディーブロッサム>は、加藤恭子氏、小見山久実子氏、日原美穂氏の3名によるチーム。特別養護老人ホームで働く小見山氏と日原氏が施設利用者である93歳の加藤氏より、青森県から岩手県にかけて伝わる郷土料理「ひっつみ汁」をめぐる思い出話を聞いたことを機にコンテスト応募を決意。加藤氏から伝統的なレシピを教わりながら、高齢の施設利用者でも安心して食べられるよう、うま味調味料を活用し、減塩レシピを作り上げた。伝統的なレシピに対する減塩率は67%にもなった。
 小見山氏と日原氏は、「小学校や中学校で食育授業も行っている。小さな子供から高齢者まで一緒に作り味わうことができる郷土料理を次の時代を担う若者へ時代背景とともに伝承していきたい」と喜びを語った。
 総評で中村審査員長は、「減塩をして伝統的な食生活を育んでいくことがこのコンテストの趣旨であり、これからも末永く発展させていくべきだと考えている。旨味を生かした減塩の郷土料理が地域に広がり、郷土料理を軸に地域のコミュニティが活性化され、日本が元気になり、皆様方が健康で幸せになることを願っている」と話した。
 閉会挨拶で日本うまみ調味料協会の小林昌美氏は「受賞作品はどれも素晴らしく勉強させていただいた。郷土料理コンテストがますます発展することを願っている」と語り、表彰式は閉会した。
 <第9回「うま味調味料活用!郷土料理コンテスト2024」受賞作品一覧>
【優勝】青森県「青森県三戸郡 ひっつみ汁」レディーブロッサム(社会福祉法人秀峰会特別養護老人ホームさくら苑)【準優勝】長野県「鯉こく」コイクイーン(長野県立大学健康発達学部食健康学科調理学ゼミ)【郷土愛賞】秋田県「サメの納豆汁」秋田栄養短期大学 田中ゼミナール【減塩サクセス賞】広島県「福山鯛うずみ」福山の倹約家(九州大学経済学部3年)【アレンジ賞】石川県「はす蒸し」アラフォー専門学生(華学園栄養専門学校管理栄養士科4年)【ノスタルジー賞】静岡県「とろろ汁」COOK MORI(家族)
【2025(令和7)年1月1日第5183号14面】

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